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クリエイターになりたい人必見。●●●専門学校には絶対行くな!

クリエイターと言えば、いろいろな職種があります。ゲームだけでもプランナーデザイナーグラフィッカー…と大量の職種があります。

アニメゲーム漫画から広告やCM、舞台、工業デザインまでなんでもクリエイターです。

ところでサブカル系のクリエイター職は人気が高いので、大抵の分野で「専門学校」があります。

ここでは、採用側の視点も踏まえ「行く方が得な専門」と「行く必要がないあるいは薄い専門」をいくつか紹介します。
※ここではサブカルに関する職に限定します。

注意点としてもちろんですが、大前提として「本人のやる気や特性次第」なところはあります。
どんなに得だと言っても、本人にやる気がなければ価値は無です。

【得な専門/職種】

◆アニメ専門学科

アニメは専門学校の意味が結構大きいです。
なぜなら専門的な環境でないと学べないことが多いからです。

例えば自主的にアニメを作ろうとします。
監督や原画、動画、声優などなど、担当分けだけでも苦労するし、そもそもどんな職をどのように配置して何をすればよいかも分かりません。

仮にそれらを調べ抜いて分かったところで、アニメーションを制作するための専門ツールは高く、仮にアナログで進行するなら撮影のための機材も必要です。

これらは確かに、自力で調べて人を集めて道具を揃えて、とできますがそのような人を趣味で集めてアニメを完遂させることは非常に難しく、仮に出来たところでそれが本業として使用できるか、職場でチームとして通用するかは別です。

また、新卒を採用する余力のあるスタジオは、専門技術を習得して知っている人を優先して採ります。

イチから教えている余裕はありません。
となると専門卒で卒業制作なども引っ提げてくるほうが、制作畑の人間を採るなら優先したいところです。

このように専門的な環境を作ることが個人では難しく、チームで作る経験も必要なため、専門学校に意味が出てきます。

◆ゲーム(制作)

アニメよりは比較的自主制作が可能なジャンルではありますが、大規模な開発では役割に分かれて高度に専業化された人材が必要です。
アニメと比べるとゲームの制作環境は意外にも簡単にそろえることができます。

3D、2D、動画、プログラム、モーション、SEなどはフリーソフトや数千円のソフトの環境でもできなくはないし、ゲームエンジンも個人利用なら幅広くオープンになっていたりフリー使用できたり、インディー市場にやさしいツールも多いです。

日本式アニメがほとんど日本独占で制作環境が日本ないし台湾や中国、韓国にしか広まっていないのに対し、ゲームは全世界に展開しているので情報にもアクセスしやすいです。

ただ、それはインディーゲームを作る場合であって、就職して大規模開発の一員になるためには、特定の分野に対して特化した実力が必要だったりチームワークと周りに合せた進行も必要です。

簡単に募集すればどうにかなるという世界でもないので、専門学校で環境と人脈を借りるのは、ありです。

【判断が分かれるところ】

◆声優/ナレーション/歌唱

これらは、機材なく練習することもできます。しかし練習の効果を測定する方法が素人個人ではできず、客観的な判断と練習ができないこともあります。

なので先生を見つけて、師事することはほとんど必須と言えるくらいで、そうでない人はよほど才能があって「歌ってみた」などをUPしてほとんど才能だけでオーディションを獲得できる人くらいです。

確かに先生に習うことは効果がある分野ですが、専門学校に通うほどのものはあるか、というのは人に寄ります。

アニメやゲームよりも、声優や舞台は敷居が低いので応募者が多く、引退するまで無限にできる仕事なので高齢層が枠を独占していて、募集もほとんどないのでかなり狭き門です。

仮にやるとしても、カルチャースクールや夜間部などに通いつつ大学等には別途通って、趣味の延長でチャレンジするというような、保険は必須と言えます。

となると専門学校にフルで通うべきかは、人によって判断が分かれます。

◆イラスト/漫画/作曲※DTM

これも上記と同じ理由です。絵は素人が練習をして効果を測定するのは自殺行為です。
例えば幼稚園児が自分の描いた絵を自分で「上手い」と感じても、その絵を10年後に見たら「うわ、下手じゃん」となる感覚は誰でもあるかと思います。

下手な人は絵を見る目も下手なことが多く、従って正しい練習や判断ができず、先生は必要になります。

であっても、これらは個人で誰でも、あまりお金をかけずチャレンジできるし、採用側もいくらでも選ぶ先があるので、専門卒の意味はあまりありません。

専門卒のつまらない漫画を描く人より、面白い漫画を描く人のほうが採用されます。

学業のキャリアよりも現物や実績、そして採用側の個人的な感想や、その時必要な人物像によって採用するかどうか決まります。

修行するという意味では、価値がありますが通い詰めるほどの価値があるかは、人それぞれの判断となるでしょう。

◆Webデザイナー・動画制作

こちらも意味はあるものの、より簡易なスクールや大学のコースなどでも習得でき、オンライン上でのやり取りだけでも実戦に入ることができることや、難易度の低いところでも安価ながら依頼はあり、実戦経験を積みやすいというのもあります。

もちろん専門学校のほうがより高度なプログラムになっているし体系的に学べますが、大学やその他の仕事をしながらでもできなくはない。という内容です。

【行く意味が薄くなりがちなところ】

◆Youtuber/Vtuber

属人性が高く、体系化できない部分が多いほど、学校としての意味が薄くなります。
例えば「貯蓄の仕方を学ぶ」のと「宝くじの買い方を学ぶ」のでは、どちらのほうが意味があると感じますか。

多くの人は前者だと思うはずです。
それもそうで、宝くじで大当たりする人と、外れる人の差は、多くが運を占めていて、体系化したり属人性を低めたり(説明して同じようにすれば同じようにできるようになる)が難しいです。

YoutuberやVtuberは動画やマーケティング、コンテンツ作成能力(個人でできる範囲)以上のものは、運と個人的な要素がかなりあります。

例えばヒカキン氏と同じように動画を作って出しても、ヒカキン氏と同じほど稼げることはまずないでしょう。宝くじが当たった売り場で買えば当たるかというと、そうでないようにです。

アニメやゲームも、個人で行えば話は別ですが、仕事として就職するなら先駆者と全く同じやり方、内容が再現できれば仕事になります。

先輩がアンリアルエンジンで成功したから、自分は別のエンジンを使用しないとならない。なんてことはないでしょう。

一方でこれら芸能分野は、お笑い芸人と近く、先駆者と同じことをしても成功するとは限らないどころかその可能性は低くなり得ます。

一方で属人性が低い動画制作や投稿統計調査は、個人でもできるし、何ならグラフィッカーやゲームの動画の専門学科に進んだほうがより高度なことができるでしょう。

◆プロゲーマー

こちらも上記と同じ理由です。
そもそもゲームというのは、専門性を高める目的で行われているサービスではなく、誰でもできるようにしてあるからゲームなのです。
高い知識と技術がなくても、ゲームプレイ自体は参加できるように設計されている以上、ライバルはとんでもなく多くなりますし、専門的な学校に行く必要もなく参加できます。

一般的に学校に行くためには以下の点を考えてみるとよいでしょう。

1、参入障壁が高いかどうか

参入障壁が高いほど専門学校の価値が上がります。

例えば趣味で看護師になることはできません。資格が必要で専門の技術習得が必須だからです。独学などできないでしょう。
となると参入障壁が非常に高いこととなり、専門学校の意味が高まります。

一方でゲームプレイはどうかというと、誰でもソフトウェアとハード(orPC)があればプレイすることができます。つまり簡単に始めることができます。
こういった参入障壁が低い分野は、専門学校の価値が低くなります。

2、再現性が高い分野か

例えば高校や大学を考えてみましょう。勉強して単位を取ればだれでも学卒資格が手に入ります。これは非常に再現性が高いです。

合格/卒業した先輩と同じことをすれば、習得できる資格があるとすればそれは非常に高い再現性となります。

資格が得られる職業で、資格がないと就けない場合はとても高い再現性があり、入る意味が増します。

例えば、卒業したら教員免許が手に入るコースがあったとします。すると同じようにすれば教員免許が手に入り、「1」の参入障壁も高まり、有利です。

学校に入り、先輩らのうち成功した人と同じように過ごせば、自動的に得られる技術や資格がある。というと非常に安定し、行く意味が増します。

仮に資格が無かったとしても、特定の技術やコースを修了すれば、それだけで就業に有利になるなら、意味はあると言えるでしょう。

3、入らずに成し遂げることができないかどうか

これは参入障壁とも関連します。そもそも入らずにできることなら、入らないほうがいいわけです。時間とカネの無駄です。

ただ、これはカネを生贄にして効率を召喚!ということでカネを払って時間を圧縮して、より効率的に学ぶということも考えられます。

そのような目的の場合、入る意味はありますが、その場合はダブルスクールあるいは副業が前提でしょう。

大学に行きながら、併学して専門知識を学ぶ。そのためには独学より学校に入って体系的に短時間で学ぶ。というのも手です。

ここまでお読みいただいた皆さんなら、すでにご理解していると思いますが、ここで改めて「こうなったらおしまい」という専門学校の入り方を見てみましょう。

  • 誰でも参加できることで

  • 再現性が低く

  • 入らずに学べてしまうジャンル

に、併学もせず人生を賭けてしまうことです。

これはもはや全財産を投じて宝くじを買うのと同じ思考です。

「ゲーム(プレイ)専門学校」に趣味や副業、時間短縮の目的もなく人生を全賭けしてしまうと、上記は達成されるでしょう。

  • 誰でもプレイできるゲームで

  • 入ったからと言ってプロになれるかは人次第でカリキュラムを熟しても何ら資格も職も得られず

  • 入らずにゲームプレイを極めてもできてしまう

となります。

ゲーム専門学校が完全にアウト。とかゲーム専門学校は無駄。と言いたいわけではありません。

例えば趣味や、副業目的で本業や学業の合間に、より効率的な技術や知識習得のため、カネを掛けても全然OK。という人なら意味があるでしょう。

一方で、中・高卒して何もやることもなく、逃げ道として「プロゲーマーを目指してもし成れなかったらニートになる」と決めている人にとっては、非常に無駄が大きい。と言えます。

最後はなんでも、その人次第。どんなに有利な進路だとしても、やる気がなく目的がしっかり立てられないならなんでも「無駄」になるでしょう。

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