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成長すべきか、脱成長すべきか (2/20)

どういたしまして。
どういたしました、のり子です。

さっきポテチを見て、自分の名前が書いてある! と驚いたのですがよく見ると「のりしお」って書いてあったという人におすすめの文字ラジオ。
本日もやりましょう。

本日のテーマは現代社会問題です。

SDGs とか格差とかよく聞きますよね。

資本主義が良いものか悪いものかと考えてみますと、別にどっちでもないというところに行き着きます。
資本主義は良くないという人も、資本主義は素晴らしいという人も、だから僕からすると頷けません。それはもう、あなたにとって良いか悪いかが、確実に入ってますから。

資本主義のいいところを考えてみますと、

昔は人が欲しければさらったり、土地が欲しければ侵略していたわけですよね。嫁選びもほとんど力づくの文化である所があったり。

でも資本主義社会ではそうはなりません。
そんなことをすると犯罪になる。
一回、お金を通過するんです。

欲望が一回お金を通過する。
ここには合意とか、契約みたいな考え方が同時に成立して、不条理は減ったように思えます。
人が欲しいとき、支配して働かせるのではなく、——お金を払う。
土地が欲しい時も同様。武器を持って侵攻するのではなく、——お金を持って交渉しに行く。

いくらか安全になったように思います。

昔は欲望の方を抑えて、対処していたけど、現在は欲望を肯定して、それを金を通過させることで社会を崩壊させないまま、存続させる。

核保有のとき、「抑止力」という言葉がよく出てきます。
持っていることに意味があって、攻められない。
北朝鮮も、核を保有することで初めて弱小国でありながらアメリカや中国に恐れられ、交渉ができるようになった。

これって、反資本主義的だと思うのですがどうですか。
かなり野蛮な思考がまだまだ人類には残っている。
金じゃなくて力で物事が動く。
現代人とか、ポストモダンとか言いながら、文化的にまだ完成されたわけではないのでしょうね、人類って。

ただそれゆえに、これから人類が進んでゆくべき道が、盛んに議論されるんだと思います。
SDGs ですね。
これを叶える方法の一つに脱成長があるのかなーっと。

さっき、資本主義は安全を作ったと話しましたが、今度は良くないという話。

欲望を叶えるときお金を通過させる作業は、反面、
お金がありさえすれば何でもできるけど、なければ何もできないという構造を生みます。

これが俗にいう
「俺、金欠やからパス」
です。

先日こんなニュースを見たんです。

とある男の子を持つ両親が募金を募りました。
男の子は難病だったのです。
ほんの五歳ばかりの男の子。手術をアメリカの病院に頼んだのですが、そこには世界中の同じ病気を持つ人たちがドナー待ちをしています。
順番なのです。
けれど、お金を払うことで、先にドナーの順番を回してくれる。
だからどうしても男の子の命を救いたい両親は、募金を募った。

これに多少の批判があったみたいです。

自分の息子を助けるために、次を待っていた外国の男の子の命は後回しにしていいのか? お金がある人はそうやって先に助けてもらって、お金のない人は後回しにされるそのシステムってどうなのか?

複雑な問題ですね。

昨晩、『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を見ました。1993年の、奥菜恵がヒロインのやつです。話はそれますが、奥菜恵が可憐すぎて、可愛すぎて驚きました。
今までエロサイトで名前を見たことしかなかったのですが、この顔なら確かに引っ張りだこですね。映画自体も初恋を追体験できるいいものだったので、つい恋をしてしまいました。

この映画の中にこんなシーンがありました。

主役の男の子がプールで足を打って怪我をします。
学校からの帰り、その怪我が化膿しているのを見て友達が、

「破傷風じゃね?」
「破傷風? 大丈夫だろ」
「大丈夫じゃねえよ。あのな、バイキンが入って、それが体に回ると、最悪の場合死ぬことだってあるんだぜ」
「ええ。大丈夫だって」
「俺の父ちゃんに見てもらえよ」

それで彼の父親が医者なので、見てもらうんです。
結果はただの怪我でした。

この感じがとても自由で生きやすそうだなって思いました。

落語を見てても、町に一人お医者さんがいて、いつでも気楽に診てくれます。

好きな小噺に、
「医者は、『もう手遅れですね』と言っておけば格好がつく」
というのがあります。

病気で衰弱した人が運ばれてきます。
「お医者さん、どうにかしてください」
「ああ、残念だ。もう手遅れです」
「残念って……」
そして最後に、
「もう少し早くみせてくれれば、手の施しようもあったのですが」
医者にこう言われれば、引き下がるしかない。

ある日、また男が運ばれてきました。
話を聞くと、男は大工で、屋根の上での作業中、誤って転落してしまったらしい。
「ああ、残念だ。もう手遅れです」
「何かしようがあるだろ。してやってくれ」
「もう少し早くみせてくれれば、手の施しようもあったのですが」
「早くって、落ちてすぐ運んだぞ」
「だから、落ちる前にみせてくれれば」

どうすれば核の無い世界が実現するのかということも考えてみました。

でもその前に、いい曲を紹介。
せっかくなので、社会問題とか、将来のこととかとは一番遠い曲。
世界一平和な曲にします。

曲もいいですが、それ以上に見事なのはMVのアニメ。
『テレキャスタービーボーイ』とおなじ人らしくて、女の子も動き方もポッチャマも可愛い。特にのり子はダイパ世代なので心がトロッととろけてしまいました。

【公式】プロジェクトポッチャマ “Piplup Step” アニメーションMV

ビートも懐かしいヒップホップを思い出します。
キックプッシュとか。
カニエとかタイラーザクリエイターとかのイメージ?
まあ詳しくはないですけど。

核の話に、戻りましょうか。
どうすればいいかというのは簡単で、持つ理由が「国防」なわけですから、国をなくせばいいんです。

今若干その方向に向かってはいますが、フランス革命とか第二次世界大戦とか、それくらいの痛い目を見ないと次の時代は来ないように思います。

そしてやってくる次の時代というのは、今までの価値観とは全然違う世界。

国のない世界。

村や町単位の小さなコミュニティーがあって、それが上下でなく横ばいにずーっと並んでいる世界。
いろんな村があって、いろんな町がある。
人々は、個人として、その村や町を移動するわけです。

そこに国という概念はありません。

書いてて思ったのですが、縄文時代ですね笑
ただ技術だけはめっちゃ進歩しているので、バネのような構造で、一周しておなじところに来ているけど、上にあがってる。右往左往しながら、ちょっとずつ良くなっていってるというのが、人類史じゃありませんか。

昨日の文字ラジオで、

理系の勉強ってやればやるほど人類の進歩に驚愕しますが、文系の勉強ってやればやるほど人類の進歩のなさを感じますよね。

と書いたのですが、このバネのモデルを用いてみてみますと、この進歩してる感じも、進歩してない感じも納得いく形で統合できるかな。

今日はこの辺でおしまいです。

またいつか。

ありがとうございました。

にゃー