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やさしい酸味の寒天のなかで、レモンと二度出合う、大極殿本舗「レースかん」。

清らかなレモン色に透き通った
寒天からのぞくレモンの輪切りは、
レース模様を思わせる繊細さ。
「レースかん」という名前も
その菓子デザインに由来するが、
口に運んで噛むと、こりりとした
かための食感がまず届く。
つるんとした舌ざわりを感じたあと、
抑えられたレモンらしい酸味は、
舌先がとらえる甘さとなめらかに溶け合い、
レモンの風味をふんわりと感じる。
これが二度目のレモンとの出合い。
その「つるん」をつづけて
噛みしめて繰り返すと、
じゅわりとレモンリキュールがあふれ
口のなかにぱぁ~と広がる。
レースになっていた
レモンの果肉とともに
さらに、ぷつぷつと噛めば、
口のなかは透き通ったレモンの海になり、
鼻にはレモンのように透明な風が抜ける。


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