nori

#飼われた経験のある料理系舐め犬#昔から掴みどころがない人と親に言われ周囲の人にも言わ…

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#飼われた経験のある料理系舐め犬#昔から掴みどころがない人と親に言われ周囲の人にも言われ続け今に至る#「と」の人であり、あなた「と」未知なる世界を分かち合いたい#建前嫌い本音好き#心の奥底にあるヘドロのようなドロドロとした直情や情念を吐き出したい#変態好き#父子家庭#都内#46歳

最近の記事

noriとユミコ②

翌日、約束の時間の30分前に、ユミコが住んでいる高層タワーに到着した。敷地内はかなり広く、エントランスの場所を念入りに確認する。半年間、電話をし続けて、ようやく逢う約束が出来た相手だ。万が一でも約束の時間に遅れてしまうなど、あってはならない。いや、絶対にだ。 タワーのエントランスは最新式の電子錠と居住者の有人警備を兼ねたコンシェルジュも居て、絶えず不審な訪問客がいないかチェックするようになっている。構造としては、入り口付近で、訪問先からエントランスの電子錠を外してもらって、

    • noriとユミコ①

      あなたは、身が焦がれるような熱愛をしたことがあるだろうか。私には過去に一度だけそんな恋愛をしたことがある。私の半生を振り返っても、ユミコ以上に愛した女性はいないし、私に無償の愛を贈ってくれた唯一無二の女性だった。 私がユミコと出逢ったのは某証券会社に勤務していた時だった。ユミコは私のお客様だった。 「寄り付き!!」 都内某区、証券会社の営業フロア、朝9時の場が開くと同時に、短波放送が流れるなか、上司の怒号が飛び交い、株の注文を次々と顧客から取る「戦場」と化す。自分の顧客は

      • noriとサトウ

        「ヨーソローすよ!nori先輩!!」 朝から後輩のサトウがシャウトする。「ヨーソロー」っていうのは長渕剛の伝説曲「Captain of the ship」に出でくる歌詞の言葉だ。サトウは熱狂的な長渕ファンだった。 私は証券会社に入社した。今はネットで株は注文できる時代だし、金融商品取引法という投資家保護のための法整備もなされ、証券会社の営業もかなり様変わりしただろう。私が当時働いていた証券会社は東京証券取引所で人を介して注文の受け渡しをする「場立ち」がまだいた時代だった。ち

        • noriと就活

          「バカ野郎!!」 父親の怒鳴り声が鳴り響く。川崎の夜は卒業したが、自分が大学生ということを全く忘れていた。 大学2年終了時点で取得した単位は22単位しかなかった。そもそも試験すら受けに行かなかった。卒業に必要な単位は122単位だ。あと100足りない。 本当は留年しなきゃならない状況だったが、必修科目は落とさなかったので3年生に進級出来たのだ。 2年時の必修科目だった太っちょのマリリン先生の英語はまだ覚えてる。ひさしぶりに大学に行き、マリリンの授業に出た。テストはとっく

        noriとユミコ②

          noriと川崎Midnight

          久保田利伸の「夜に抱かれて」を口ずさみながら、鏡の前で、整髪料をベッタリと金髪に塗り込み、黒のスーツを着込む。「よし、今日もイケるぞ!」と叫び、川崎の夜へ向かう。大学2年生の夜だった。 川崎銀柳街のネオンを横切り、仲見世通りにある店に入る。私は新宿二丁目の出来事から半年後、学生ホストになった。 「川崎にホストクラブの新店が出来るからやってみないか」 大学の悪友に誘われたのがキッカケだった。指定された川崎日航ホテルのラウンジに面接に向かう。 短髪で髭を綺麗に整え、紫色の

          noriと川崎Midnight

          noriと黒猫

          私は猫を飼っている。2017年の11月に群馬県高崎に住む謎の美女である里親さんから譲り受けた黒猫の♀だ。当時、推定2歳だから、今は5歳を過ぎたばかりの女の子だ。 前の里親さんは、「凛」という名前で呼んでいたみたいだったが、私の娘は「モモちゃん」と名付けた。私はあだ名で、いつも彼女を「もったん」と呼んでいる。 大昔、黒猫は黒色が故に暗闇に他人の目に見えずに隠れ留まる能力を持ち、「魔女の使い」と呼ばれ、忌み嫌われる猫種だった。 里親さんは元々二匹の先住猫を飼っていて、どーし

          noriと黒猫

          noriとヒグチ

          「やめろぉー!!」 窓ガラスが粉々に砕け散り、担任のマキタの怒号と児童の悲鳴、ガラスが割れる無機質な音が教室全体に鳴り響いていた。 教室のど真ん中、鬼の形相と化した親友のヒグチは狂ったようにスチール椅子を教室の窓ガラスに向けぶん投げていた。 一年に一度は必ず夢に出てくる情景だ。誰にでも忘れられない人っているもんだが、私は小学4年生の時に過ごした親友のヒグチを忘れたことはない。 ヒグチは学期の途中で入ってきた転校生だった。背丈は小柄だったが、口数が少なく、たまにニヤリと表

          noriとヒグチ

          noriとドナドナ

          「どうだ、尻穴、キモチいいか?」 「はい、キモチいいです、、、」 新宿二丁目の夕暮れ、薄暗くピンク色に光る小部屋で、四つん這いの格好をしたワタシはずんぐりとしたオトコにぶっとい親指をズブズブと尻穴に差し込まれていた。 「早くランプが青に変わらないかな」 地方から上京し、私は当時19歳の大学生だったが、現役、浪人合わせて24校の大学から不合格通知を受け取り、行きたくもない大学に籍を置きながら、半ば自暴自棄になって、スポーツ新聞の三行広告にあるバイトに応募をした。 こんな

          noriとドナドナ

          noriと性への目覚め

          誰しも人として生まれてきた以上、性への目覚めっていうのは必ずある。保健の教科書には陰毛が生える時期だとか皮が剥ける頃だとか男女を意識する思春期の時期とか書いてあるけど、それは全くの大間違いだ。 結論から言う。私の解釈では、「初めて性的な興奮を伴う勃起」をした時だ。勃起を改めておさらいしよう。 勃起とは、陰茎のなかにある陰茎海綿体(いんけいかいめんたい)に血液が流れ込むことで、陰茎が大きく固くなってたつことを「勃起」と言う。ググればわかるが、実は、男子は赤ちゃんのころから、

          noriと性への目覚め

          noriと陰茎

          「noriさん、いい、もっと突いて」 「痛い! ちょっと待って!」 鶯谷の昼下がり、騎乗位で挿入中、私の陰茎が悲鳴をあげた。陰茎の亀頭の裏側が裂けるような痛みが走ったのだ。 急いで陰茎を膣から抜き取り、シャワー室に向かう。亀頭の裏筋から血が滲み出ていた。 思い当たる節はあった。 私はいま46歳だが、毎日の自慰を欠かしたことがない。ルーティンワークでもあるのだが、自慰を欠かした日には仕事中、ムラムラが収まらないのだ。冷静な自分を演じる上でも自慰は欠かせない。 翌朝、ドラッ

          noriと陰茎

          noriと教祖

          「私の舌を入れさせて 神様 おねがい」 飯島愛のプラトニック・セックスにある言葉だ。これほどまでに真っ直ぐに人を愛する言葉に私は出会ったことがない。 「どぉでふぅかぁ?、ちゃんと私の舌、奥まで入ってまふかぁ?」 「いいわぁnori、もっと舌をねじ込んで頂戴!」 ある日の蒲田駅近の夕暮れ、古びたラブホテルの一室に、歳は65歳くらいであろうか、年配の女性の尻の下に私はいた。皮膚に張りはなくたるんだ尻に顔を埋めながら、私は女性の毛がびっちり覆われている尻穴に固くすぼめながら舌

          noriと教祖

          noriとnote

          「ねぇ、なんでnoriはこんなに掴みどころがないの?」 先日の昼下がり、横浜のラブホテルで情事を貪り終え、汗ばんだ人妻をたぐり寄せ、突起した乳首に吸い付いている時に言われた言葉だ。 「掴みどころがない子供だよ、全く!」 母親に嫌悪感に満ちた表情で吐き捨てるかのように言われた幼少期をふと思い出した。 思えば事あるごとに親、知人、友人あらゆる人に「何考えてんのかわかんない」と言われてきたのだが、当人の私は「どうせお前なんかに俺のことなんか分かられてたまるかよ」って心の中で呟

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