おじさんはどう生きるか (松任谷 正隆)
(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)
軽い読み物はないかと、いつもの図書館の新着書リストを覗いていて目に留まった本です。
著者の松任谷正隆さんは音楽プロデューサー、奥様は言うまでもなくシンガーソングライターの松任谷由実さん。このエッセイでも随所に登場します。
本書は、読売新聞で連載されたコラムに数作の書下ろしエッセイと対談とを加えて構成された著作ですが、全体は「マナー」というテーマで一貫されています。エッセイを長く書き続けるうえでは、こういった「テーマの限定」があるのも題材探しに軸ができて好都合なところがあるのかもしれませんね。
そういった中から、興味を持ったくだりをひとつ。
音楽やファッションは「自己表現」という意味で “アウトプット” だと思っていたのですが、こういった捉え方もあるんですね。
で、肝心の読みどころですが、私もミーハーなので、著者の正隆さんの奥様である “ユーミン” が登場するとやはり気になります。多くの場合、“やっぱり、そんな感じかぁ” という印象ですね。
松任谷ご夫妻も結婚されて40年以上、それなりの年月を重ねていることもあり、語られる家庭内のエピソードも “ほのぼの系”。心地よい雰囲気を楽しめました。
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