(注:本稿は、2022年に初投稿したものの再録です。)
いつもの図書館の新着本リストの中で目につきました。
井上靖さんの講演録と随筆に加えて、司馬遼太郎さん、松本清張さんとの “歴史” をテーマにした対談集が採録されています。
しかし、井上・司馬・松本各氏の対談というのは “超重量級” ですね。ちなみに、松本清張さんも初期のころ、推理小説を書き始める前にはいくつもの歴史小説を発表しています。
それぞれに得意とする歴史のバックボーンを持っているお三方の対談から、「戦国期、茶道の流行と利休」について語っているところの一部を書き留めておきましょう。
信長と光秀、秀吉と利休。この二つの関係を相似形と捉え、“茶道” “連歌” を媒介に澱みなく当時の為政者論を語り合う御三方。見事なものですねぇ。