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なんだろう

301
自分でも不思議に思う詩のような、エッセイなのか…内容もなんなのでしょうか?と思うような作品です
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2023年6月の記事一覧

暑い一日

暑い一日

昨日は親様に会いに行く
暑い、暑い一日だった

身体は異常にくたびれた

帰って来ると足がつる

気持ちも沈む

どうしたわたし

なぜだろう

生きて居ることは偶然ではない

親も子も自分の身体も
みんな借り物
神様が貸してくれたもの
誰のものでもない

自分の思い通りには行かない

思い通りに行かないからといって
怒るのはおごり

全ては借り物、貸し物

それだけを覚えておかないと

自分のも

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天国と地獄

天国と地獄

天国の食事に使う箸はとても長い

それはテーブルの向かい側に座っている人にご飯を食べさせるため

自分で食べるためには使わない

自分も向かい側の人に長い箸で食べさせてもらう

人にやさしさを与えるところ
穏やかであたたかいところ

地獄とはその逆で
自分のことしか考えない
阿鼻叫喚の世界
我勝手な
恐ろしい場

わたしは天国に行きたいはずなのに
実は地獄にいた

わたしは母を大切にしていただろう

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さようなら扇風機

さようなら扇風機

去年の秋

実家の扇風機をしまおうとした

風呂場で羽根の埃を取り

洗ってから

羽根を締める

止めカネが

ポキッと折れた

嫌な予感

そうしたら

年の暮れに

母はあの世に旅立った

もう扇風機は使わないと言わんばかりに

でももしかしてまだ使えるかもしれないと
わたしはケチ根性出して物置にしまって置いた

あまりにも暑くて暑くて

壊れた扇風機をつけてみた

カチャカチャカチャと最初

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なぜ泣くの

なぜ泣くの

なぜ泣くの
なぜ泣くの

どうして泣くの
どうして泣くの

自分でも分からなかった

涙があふれて止まらない
ちょっとだけ分かりかけてきた

母のいない現実を受け止められる時にはね
涙は出ない

でも夢ならいいのに
還って来て欲しいと
思うと
涙が止まらない

自分のなかで夢と現実が
ごちゃ混ぜになる

ごちゃ混ぜになると

あふれてくる
涙が止まらない

生きているのか
死んでいるのか

本当は

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庭木のカット

庭木のカット

カッチャン、カッチャン
高枝バサミ

庭の植木が伸びすぎて
普通のハサミじゃ切れなくなったよ

去年から
高枝切狭を買いなさい
と言われていたのを
すっかり忘れ

今年も庭木をカットしてと頼んだら
今年はもう出来ません

伸びすぎです

買う気ないでしょう
高枝バサミ

そんなことはありません
どんなものを買えばいいのか分からない

それはお母さんが決めるもの
俺には分かりません

そんなこと言わ

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こころのきれいな娘(こ)

こころのきれいな娘(こ)

とってもこころのきれいな娘
きれいすぎて触れない

少し距離を置く

でも放って置けない

みんな上手に距離を置く

そしてわたしも真似をする

あんまり入り込まないで

笑っていてもこころの中は
分からない

自分のこころすら掴めないから
分かるはずはない

そこを上手にお付き合い

どうやって接するのか分かってきた

少し分かってきた

あの娘が不機嫌そうにしたら

ふれないようにするだけ

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笑いたいけど

笑いたいけど

ほんとはね
地に足つかない
浮かれた性格なんだけど

今は無理、
愉しそうな仲間にも入れない
大人しくしてるだけ

母が急にいなくなって
母と二人いつも一緒に過ごしてた
かなしい気持ちが消えなくて
ずっとずっと引きずったまま

母が消えて失くなった
肉体がない
そのことが赦せない

数時間前まで生きていた
お餅を食べてお茶飲んで
眠ったら
朝になる前に行っちゃった

おやさまに掴まって行っちゃった

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さみしいな

さみしいな

人は必ず2割の人から嫌われる
どうやっても
嫌われる
だから気にすることはないんだよ

そんな人は無視するの

ちょっとイヤな人がいても仕方ない
誰にだってそういう人はいるから

それでもね、すごく気分が悪くて
腹が立つ

最近は腹が立つよりかわいそう
そんな気持ちになってきた
時がこころを変えてゆく
その人の孤独が垣間見えたから

拠り所を失くしたわたしも孤独だから
ずっとずっと立ち直れない

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