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なんだろう

301
自分でも不思議に思う詩のような、エッセイなのか…内容もなんなのでしょうか?と思うような作品です
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2023年4月の記事一覧

眠れない、なぜだか眠れない
こんな時に限って
母を思い出す
会いたいよ、涙がこぼれる
母のベストを握りしめ
母の枕で眠る
ひとりじゃないと言い聞かせるが
さみしさが覆い被さる

ひとりより
だれかといてももっと孤独
後から後から襲い来る
所詮人間
生まれる時も死ぬ時もひとり

生きなきゃと
もう生きていたくないの繰り返し

助けてほしいと叫んでも
誰にも分かってもらえない

苦しくて、つらくて、かなしくて

人はそれを甘えという
自分の足で立って来なかったからという

自分に厳しい人は他人にも厳しい

やさしくない
やさしくない
やさしくないわたし

あなたにわたしの氣持ちが分かるわけないのに
わかったふりはやめてくれ

外は嵐、わたしのこころも雨ざんざん、風ぴゅーぴゅー、こんな日もあるよね

あの人のようにやさしいこころになりたいな

また電話がかかって来た 
二度ベルがなり
出ると切れたけれど 

母からか、わたしを呼んだ?

早く戻って来てほしいというように感じてる

飾ってある花が枯れて来ているのかな

帰ってみると

やはり仏壇の花がしおれてた

そして榊も枯れていた

アラアラわたしを呼んだのね

世のため人のため

世のため人のため

「わたしとご縁のある方が

しあわせになりますように」

とつぶやいた

少しでも

世の中のわたしに関わった人が
しあわせになれたらいいなと
思ったから 

小さな小さなことだけど

世のため人のために

わたしにも出来ることあったから

こころがあったかくなった

祈りと共に 

させてもらって

ありがとう

来世ではなくあの世で

来世ではなくあの世で

お母さんとはまた逢える

そんなすぐには
生まれ変わって来ないから

あの世で逢える

あの世で逢える

そうなのよ、この世でご修行いっぱいしたからね

なかなか降りては来ないでしょ

おやさまからの教えの話をいっぱい聞いて

こころ学んで

努力したから、努力したから

今はもう神様のもとで働いているからね
あなたより若返って

泣いたカラスがもう笑う
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔になる

そん

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愛がほしい

愛がほしい

ひとりぼっちはさみしくて

だれかにかまってほくしなる

ほんものの愛がほしい

つつみこむような愛がほしい

見せかけだけはすぐに見破ります

そこだけは鋭くなりました

何故でしょう

母がいない時間がそうさせました

すぐ切れる電話も

母との合図でした

二回ベルを鳴らして一度切る

そうです、母との合図でした

朝の電話もお母さん

不思議と気持ちはつながります

泣くときもあるけれど

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電話が鳴る

電話が鳴る

朝、家の電話のベルが二回なる
誰かと思って出て見ると

切れる

そんなことが二回続く

誰だろう
こんな朝に

ふと思う
母からの電話じゃないか

そんなバカな…

でも思う、やっぱり母からじゃないか

話しはできなくても

私の心配をしている母が電話をしてくる

何かの本で読んだことがある
亡くなった人から電話が掛かってきたことを

もしそうならばうれしい

でも母からは

「もう朝だよ、早く

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自分もうまくいってない

自分もうまくいってない

母ばかりじゃないからね
おれだって全てがぼろぼろなんだよね
ばあちゃんが死んでから
いやいやその前から

母のことばかりをかまっていられないんだよ
仕事のこと、これからどうすればいいのか分からない
イライラがつのってる
ずっとずっと

母は自分ばかりが大変、大変と言っているだけ
それはそれで分かるけど
おれにばかり負担をかけないで

おれはお母さんの親じゃない

子供はもうひとりいるだろう
そいつ

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無理はしないで

無理はしないで

友だちに「強いね」といったら

「傷ついた」と返された

普段は言わない
心を開いてくれたんだね
ちょっとうれしかった

友だちはとても努力している
明るく振る舞っている
我慢してる
強くなろうとしている

そんなの嘘じゃん
ウソっぱち

いつまでも落ち込むな

落ち込んだっていいじゃない

かなしい時は泣けばいい
苦しい時は叫べばいい

納得できたら立ち上がれる
それまではウジウジしててもいいじ

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お供え

お供え

マリアさまの上の天音堂でお参りをした

今日は花祭り

母にお供えを持って来た

母の好きなシュウマイとサクラの月餅

サクラの月餅は天音堂にお供えを

ほんの小さな気持ちだけど

みんな、それでいいという

気持ちがこもっていればいい

シュウマイは天命庵の御霊屋に

母はいつも人に上げていた

お社さんに伝えると

またまたあれはあなただったの

お下がりを食べようと思ってた

お腹が空いたの

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母がいないふたり

母がいないふたり

相変わらず
母のいない毎日はなれない

落ち込んで泣いてしまうこともある

旧友が会いに来てくれた

優しい友とご飯を食べる

彼女も母が旅立って十数年

なんとなく彼女のさみしさ分かってきた

いなくならないとわからないさみしさ、かなしさを感じている

口にも態度にも出さないけれど二人で気持ちを共有してる

ちょっとうれしい

ただね
会ったあとは落ち込むよ

ものすごい反動で何にもできなくなっ

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どういたしまして

どういたしまして

かなしくて、かなしくて

それでもひとり

すみません

どういたしまして

ひとりごと繰り返す

誰もいない家で

家族なんかおりません

絵空事繰り返してどうするの

母を亡くしてひとりぼっち

わたしはどこから来て
どこへ行こうとしてるのか

わかっているよ

あの世から来て
あの世に還る

早くお迎え来ないかな

まだやることはあるからね

それまでは還れない

さみしいね
心が冷える

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