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ネガティブを潰すのはポジティブじゃなくて没頭

タイトルはオードリー若林正恭氏の名言です。
私はダウンタウンを見て育ち、吉本の二丁目劇場に通い、大阪のお笑い番組ばかりを好んで見て生きてきた、絵に描いたような昭和の大阪の女なのだが、今はめっきり有吉やオードリー若林を贔屓にしている。
色々とアップデートできないで取り残されつつあるかつての笑いのカリスマ松ちゃんと(笑い以外は知識の浅さが露呈されて、だけど誰も言えなくて裸の王様になっててこっちが泣けてくる時がある)、ジジイ化して衰えたことで面白みが100倍のボケになってきている浜ちゃん(数珠は外して欲しいよ浜ちゃん)に対しては、私の原点なので、駄目な部分を見つけて批評しながらもある程度容認して番組を見るようにしている。まあ、私の笑いのふるさとだ。

ダウンタウン以外は、私のお笑いランキングのメンバーはしょっちゅう入れ替わるのだが、ずっと手堅く上位にいるのは有吉。彼のことは丸ごと全てを肯定して好きだ。ここで書くと止まらないくらい好きだから今日は書かないでおく。


そして、近年私の心を掴んでいるのはオードリーの若林。若ちゃん。彼の言葉だ。オードリーに関してはネタとか番組とかうんぬんにピンと来ないこともありながら春日のことも普通に好きだし、いいコンビだとは思う。しかしそれ以上に若ちゃんの言葉に関しては、シンパシーをビシバシ感じてしまう特別な存在だ。最初に若ちゃんのこの言葉を見つけて以来、痺れてしまって、それ以降彼の言葉に釘付けになっている。

ネガティブを潰すのはポジティブじゃなくて没頭

そうなのよ。
私は何かにハマって没頭しやすいタイプだと思っていたけど、ネガティブの闇に吸い込まれないように自分でそうしていただけなのだということを思い知った。
自分がネガティブなタイプだということについては直そうとも思っていないし、防衛的悲観主義で生きてきて、ポジティブな楽観主義よりもうまくいくことの方が多かったし、ポジティブな人よりも無自覚に他人を傷付けることが少ないと思っている。ネガティブでしんどいのは、抜け出せない闇の中のループに陥る時だけだ。

私だって、空いた時間にぼんやりティータイムして自分を整えられるようなポジティブ人間なら良かったのだが、あいにくそんなことしちゃうとどんどんネガティブのループに陥る人間なので、それを避けるべくとにかく何かに没頭している。
没頭する気力がなく、生活の中でぼんやり、ホッと一息する時間があるくらいなら眠る。
若ちゃんいわく、ネガティブの三大ブランドが「暇と飢えと寒さ」らしいが、私の場合は不眠もここに入ると思う。とにかく眠るし、暇過ぎるとしんどいし、イライラし始めると食べちゃうのはネガティブを潰そうとしているのだと思う、と正当化。
だから、ネガティブな人が無理して自己啓発本読んでポジティブになろうとしたり、のんびりぼんやり余裕のある生活を送ろうとしたりするのは間違いで、それでネガティブがなくなるならば、もはやその人はポジティブだ。
とにかく没頭。
今は英語とスペイン語に没頭している。仕事に没頭しないのは仕事がやりたいことじゃないからだと思うので、できればやりたいことに没頭すること。それが私の場合はメンタルのバランスを保つ秘訣なのだろうと思う。
旅先でぼーっと夕日を眺める時間を持つのは、旅に没頭しているからできることかも知れない。普段の生活でぼーっとする時間を取り入れられないのは、やっぱり日常だとネガティブに引き込まれそうな恐れがあるんだろうなぁと今はそう思う。
若ちゃんのもう一ついいところは、その時その時の自分を何とか理解しようとしているところ。昔はこうだと言っていたが、今はこう変わったということをはっきりと認めてその変化に言葉を見つけようとするところ。
昔は人見知り芸人と言われて人見知りで生きてきたが、40歳を迎える頃に、いつまでも人見知りと言っていられなくなった自分の立場に気づいたり、だけど過去の人見知りの自分も否定しないし、ちゃんとアップデートしていくところが好きだ。
自分の変化に気付ける人、変化を認めることができる人、社会や周囲の変化に気付ける人を尊敬しているし、そうありたいと思う。松ちゃんの残念なところはそこかも知れない。自分自身の絶対的な自信と突出したセンスでやってきたから、変化への適応能力や柔軟性は彼に必要なかったスキルなのかも知れないが。(松ちゃん、誕生日おめでとう。)
私もこのnoteに以前書いた中でも既にいくつかあるのだが、ちょっと前に思っていた考えと今の考えとが結構変化していることがある。以前はそう思っていたが今は違う、その理由を見つけたくなるし、自分で腑に落ちる説明を見つけたくなる。どうしてあの時こう思っていたのに今はこう思うようになったのか。ネガティブでもポジティブでもなくフラットに見れたら楽だろうなぁと思いながら言葉を探している。


写真は若林氏の本を読んで行ったキューバ、ハバナ。
マジックアワーに歩いたマレコン通り。

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