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この景色をまだ見ていたいから、撤収を終わらせたくない。

ソロキャンプ最終日。
撤収の朝がやって来た。
撤収の日の朝は、私にしては早起きである。
7:30。
テントを全開にしてこの風景をしばらく堪能する。

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このテントに変えてから、このフォルムの景色を見るのがお気に入りである。


立山がパノラマに広がる。
それを寝転びながら眺める贅沢。

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重い腰を上げて撤収開始。
お片付けが始まる。
片付けが苦手な私だが、雷鳥沢はチェックアウトの時間などの決まりはないのでのんびりやらせてもらおう。
それにこの場所とまだお別れしたくない気持ちもあるから。

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とりあえず、テントの中の物を外に出した。
私のテント、通称新幹線くんの後ろ姿に見惚れる。
ああ、この通気口を開けっ放しにして中に水溜りができたのだった。あれは何日目のことだっけ。
たった6日間いただけなのにもう記憶が遠ざかりつつある。


新幹線くんの後ろ姿を引きで撮ってみよう。

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この6日間で一番いい天気の朝である。
完璧な撤収日和だ。

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少し斜め後ろからのショットも格好いい。
空の青と山の緑と白い雲と私のテント。最高。

おっと。
サボり過ぎたのでお片付けを進めなければ。
私はテストの前日の夜に、懐かしの漫画を引っ張り出してきて読みまくるタイプである。
試験勉強ならぬ、撤収に戻り、テントの底面を乾かすことにした。

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ダイナミックにテントをひっくり返して小休止。

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朝食のラーメンタイムに入る。
テントがひっくり返っていても、物がとっ散らかってても全く気にならない。

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ラーメンが伸びるくらい景色を眺めてしまう。
今日でお別れの景色。
もう少しここで見ていたい。



いやいや、片付けをしよう。
暑くなってきたし、さてどこから手をつけよう。
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とりあえず小物類や服をポーチやバッグ、風呂敷に包んでみたので満足。
テントはまだひっくり返っているが、もう一休みしてはちみつ紅茶でも飲もう。
別に急いで帰る必要などないのだから。
まだ明日もここにいたっていいのだから。
そんなことを思っていると、いつまで経っても撤収は終わらないのであった。

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