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ジャイプールの1日は、ラッシーからはじまる【サポート飯】


これまでの私のnoteにサポートしていただいた方から、世界多分一周旅をしている旅先で美味しいものをごちそうになるというこの企画、「サポート飯、ごちそうさまです!」の記念すべき第8弾。


今回は「サポート飯」ではなく「サポートドリンク」。
サポートドリンクってなると、なんだか意味合いが変わってきそうな雰囲気ですが、ジャイプールに来たら、ここであれを飲まないとね、というお店があります。
そのお店はLassiwala。

Google mapsにもわざわざオリジナルって書いてある理由はこちら。

一番左!

Lassiwala とは、ラッシー屋さんという意味なので、誰がつけてもいい店名ではあるものの、有名なオリジナルに便乗してラッシー屋さんが、3軒も並んでいるので注意が必要です。(別の場所にも同じ店名がチラホラあり。)

一番たくさん客が集まっている店を選べば間違いないですが、念押ししておくと、「1番左」です。お間違えなく。
他の店と飲み比べてもいいけどね。
私は勇気がないので安定志向で1番左のみです。


このラッシー屋さん。
16年前にジャイプールに来た時にも、ここはすでに当時も有名だったので、私も立ち寄って飲んだと思うのだけど、味は覚えていません。記憶もほとんどないです。

しかし、ジャイプールの宿を勧めてくれたジュンさんが、「有名なラッシー屋さんが宿の近くにあるので、毎日飲みに行きました。すごく美味しかったです。あそこに泊まったら、ぜひ毎日ラッシーを飲みに行ってください。」と言っていて、ジュンさんのお墨付きのLASSIWALA。
早速行ってみることにしました。

ラッシーと言えば。
noteの最初の頃に、やんまーさんにサポートをしてもらった時に、
竹内と私のラッシー2人分に使わせてもらいます」
とお返事しました。
竹内とは再会できていませんが、いろんな人と出会ってきた旅。
旅で出会った人ジュンさんのおすすめのラッシーなので、竹内の分も私が飲もうと思い、やんまーさんにごちそうになることにしました。

やんまーさん、いただきます!


「ラッシー、一つ」と頼むと、おじさんが「ティケ(OK)」とだけ言って、素焼きのカップにラッシーを注いでくれます。
ドロッとしたタイプで、飲み物と食べ物の間くらいなら感じ。
アイスクリームを買った時にもらえる木のスプーンを使って、すくって食べてみることに。

うん。
美味い。
普通に美味い。
「普通に美味しい」って、結構インドではレベルが高い。
温くてなんか変な味のするラッシーとか、酸っぱ味が強すぎるラッシーとか、衛生的に大丈夫なんかと不安が高まる店とか、飲むリスクの高い店が多い。
「飲むのが少し怖いな」
ってところから始まるのがほぼ常なので、安心して買えて、普通に美味しいと思えるということは、その時点で選び抜かれた店だと思う。
コクがあって飲みごたえもある感じ。
いいねぇ。
35ルピー(56円)でこれが飲めるなら…、毎日通うことに決定!

やんまーさん、毎日ごちそうになります。

毎日、まず宿から歩いてラッシー屋に行き、これを店の横で立って飲んで、ゴミ箱に素焼きのカップを捨ててから、気合が入ってジャイプール観光を始めるというのが、ルーティンになっていました。

ちなみに、このラッシー屋はインドで一番美味しいラッシー屋とも言われているが、そのすぐそばに、インドで一番美しいと言われている映画館「Raj Mandir」が。
あのジュンさんがここでインド映画「Pathaan」を見て、感動して旅が輝き出したという場所。
もはやこの一帯が聖地巡礼感があるが、どちらもインドで一番かと言われると、少し疑問が残るところ。
正直言うと、ジャイサルメールでヒロシが買ってきてくれた、アイスクリームタイプのマカニヤラッシーが、私の中では圧倒的に一番美味しかった。
ヒロシのが一番というのは非常に悔しいが、ヒロシを差し引いても、そこのがダントツ一位なので間違いない。
だけど、今のところ二位はこのジャイプールのラッシーだとは思う。
今書いていても、また飲みたいなぁと思ってしまう。
毎日飲めたのは本当に幸せでした。

やんまーさん、ごちそうさまでした。
ジャイプールでの毎日の幸せをありがとうございました!

あの二人組も出没しやすい交差点付近。
パターン上映中に来て写真を撮りたかった。
カルティック・アールヤンの映画。
彼は苦手なので見なかった。
ジャイプール最終日は、アクシャイ・クマールの映画に変わった。アクシャイも苦手なので見ない。「パットマン」はおすすめだけど。


毎日、ラッシーを飲んで気合いを入れてから始めていたジャイプール観光。
そこで、私のお気に入りのジャイプール観光スポット2箇所を紹介します。

1.チャンド・バオリ(階段井戸)

階段井戸はインドのあちこちにあるが、ここの階段井戸は最も深く大きい階段井戸の一つ。
階段井戸とは、インドやパキスタンの乾燥地帯で作られているもので、水量が多くても少なくても対応できる工夫がされているもの。
それが、幾何学模様のような美しさがあり、観光スポットにもなっている。

(行き方)
ジャイプールのバス停Sindhi campからローカルバスに乗ってSikandtaまで。2時間弱ほど乗り、75ルピー(120円)。そこ
からリクシャーを往復で200ルピー(320円)でお願いして、階段井戸滞在中は、外で待っていてもらった。
入場料は300ルピー(480円)と割と高め。

ジャイプールで買ったタッパーに、
バナナマフィンを入れて持ってきていた。
お店はもちろん、こういう観光地はQRコード決済が多い。日本よりもこういうテクノロジーは進んでいる印象。


中に入ってみた。
デリーのアグラセンキバオリよりも、はるかに大きくて圧巻。
観光客は他に2人しかおらず、静かに堪能できた。

がしかし。
お掃除タイムのようで、中に人がいる。
横から見ても階段の形状が美しい。
仕事しないで座ってる人は、
邪魔だから退いてほしいなと思った。
でもインドぽくて良いよね。
あと、ホースの長さも興味深い。

帰り道も、何もない野原をリクシャーで進み、やってきたローカルバスに乗ってジャイプールまで帰った。
ジャイプールから往復5時間。
この何もない村にある階段井戸が、なぜ観光スポットになったかというと、映画「落下の王国」のロケ地になったことから有名になったよう。
わざわざ行く価値のある、見応えある場所だった。


2.アノーキ・博物館

ジャイプールの楽しみの一つだったのがこちらのミュージアム。
インドで好きな、プロックプリントの洋服や雑貨を売るお店「Anokhi」の博物館である。

(行き方)
ハワ・マハル(風の宮殿)前から出ているローカルバスで、「アンベール!アンベール!」と叫んでいる人のいるバスに乗り、アンベール城に向かう。バスの運賃は20ルピー(32円)。
アンベール城を左手に見ながら10分ほど歩いて行けば、アノーキ・博物館に到着。
看板が出ているのでそのまま行けば着く。

ラッシー屋さんからハワマハルまでの道。
お菓子屋さんに届けるお菓子も運ぶバス。
アンベール城!
大きくて見所が多そうだが、ジャイサルメール、ジョードプル、チットールガルとラジャスタンの城をたくさん見てきたので、こちらはパス。
入り口に入ると、
そこはピンクシティの名にふさわしい世界観。

ジャイプールは、ピンクシティと呼ばれているが、いわゆるどピンクではない。
このオレンジのようなピンク、薄くて淡い茶色のようなピンク、くすんだベージュのようなピンクもいい味を出しているのである。

展示物も良いし、建物も良い。
どちらにも惹かれるので忙しい。
アノーキらしく、プロックプリントの歴史や手順、流れが分かりやすく展示してある。
そして、おじいさんが、それぞれの工程で実演もしてくれる。

ブロックプリント用のスタンプ
繊細な図面をひいて、手で彫っていく。
これを一つもらった。

スタンプを押していく工程は、体験させてくれた。

ちょっとズレてもそれが味になるし、オリジナルになる。

いろんな色を重ねていき、ただのハギレが、可愛いブロックプリントのミニハンカチとして完成!

手作りミニハンカチ(かなりおじいさんにフォローしてもらったけど)をもらったのに、さらに隣接するアノーキのショップでハンカチも買って満足。
入場料は80ルピー(128円)で、大満足の博物館。
楽しかった。

牛のフンを乾かすコーナーを通って帰った。


番外編

最後に、ジャイプールで食べていたものをいくつか。

マギー(ラーメン)を買って、
それをうどんスープで食す。
それと、なぜか持ってきていた
きなこもち。
これが意外とマギーの塩分とうどんだしとが合わさって、和風ラーメンとなっててイケた。
チキンビリヤニ。ジャイプールの前の町プシュカルがベジタリアンの町で肉料理が食べられなかったので、かなりストレスが溜まっていた。
肉を欲して欲して。
Googleで見つけて、Uberでわざわざ行った。
味噌ラーメンの、山盛り味噌が溶けていないで
出されたバージョン。
しゃけおにぎり
唐揚げ。
肉を欲して欲して。
フードコートで、インドのMVを見ながら、
和食を食べる変な感覚。


ラジャスタン州の旅は、ジャイプールで幕を閉じた。
いったん、再びデリーに戻り、次はどこへ行こうか考えてみることにした。
色鮮やかなラジャスタンを旅した思い出は、かなりカラフルなものとして私の心に残った。
さらば、ラジャスタン。



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