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10回目のソロキャンプの締めくくり

noteを書いていたおかげで、今回のソロキャンプが10回目だということが自分のマガジンを振り返って数えてみて判明した。


思えば2年前の夏に、標高2450mの雷鳥沢でソロキャンプデビューをするという今思えばむちゃくちゃな挑戦ではあったが、それ以降10回もソロキャンをして、すっかりこなれた雰囲気が漂っている気がする。テントは空に飛ばしたが。
色んなキャンプ飯(ほとんどが牛肉を焼いている)を作ってきたが、そのどれもが大体満足のいくご馳走になっていたと思う。
手抜きも覚え、自分の適量も分かってきつつある(疑わしいが)10回目の最後のごはんは、残り物全てを使い切るものとなった。やはり適量が分かっているのかも知れない。

非常にシンプルで、成長を感じるランチ。
あまりに完成度が高くて、嬉しくなって異国にいる一回り歳下のほぼ友達の彼女やその他の友達に写真を送ったのだが、その相手からのコメントと共に私のランチを紹介したい。

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「黒いの何?」
「クスクスって美味しいの?」
「珍し!!サラダある!」
「さっきラーメン食べてなかった?」
「おしゃれなランチマットですな」

はい。
黒いのは焦げたハンバーグだけど味は美味かった。
そして、もうちょっと美しく仕上げられなかったものかと少し反省はしているが、昨日の残りのクスクスは美味しい。
サラダがあるのは、まだ完全に友達と言い切れない相手に写真を送る予定にしていたから見栄を張ってセブンイレブンでサラダを買った次第。
そうそうさっきラーメンと五平餅を食べた直後のランチだがそれが何か?
おしゃれなランチマットはいつも使ってるポン子さんからもらったニューヨーク土産なのよ。3回目のソロキャンプから突如思いついて導入し、それ以降レギュラーである。
常にキャンプ飯とともにある。

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「ウィンナーを2本だけって聞いてましたが、思ってたサイズと違いました。私はまだのりまきさんという人が掴みきれていないかもしれません。のりまきさんと友達になるにはまだまた修行が足りません。とにかく驚きのホットドッグですね。」
「パンとウィンナーのサイズ、合ってない...」
「バランスおかしい。ウィンナー大きすぎひんか?」
「銀のお皿?かわいい」

はい。
確かにウィンナーをいつも持って行きすぎるから今回は2本だけに減らしたと伝えたが、ウィンナーはジョンソンヴィルのウィンナーなので、シャウエッセンとかのサイズを想像されても困る。しかも中にチーズが入ってるやつで濃厚テイストだからケチャップは不要であった。しかし、まだ完全なる友達ではない人には戸惑わせてしまう結果になり残念。こちらこそ精進したい。
それと、そもそもパンが小さすぎるのであり、何でもはみ出しがちな女である。
銀色の皿は錫で出来ていて、柔らかくて形を自由に変えられるもの。これはめちゃくちゃおすすめ。
汚れもウェットティッシュで拭くだけでOKだし、抗菌作用があるらしい。有吉の番組で坂口健太郎がお薦めしていたので買った。(注:坂口健太郎ではなく有吉のファン)


以上のような反応をされてしまったものの、私的には大満足のランチであった。
残り物のクスクスと2日目のステーキ入りのビーフシチューに焦げたハンバーグのせ。
そしてはみ出し系ホットドッグ。
と、見栄張りサラダ。

これで全ての食材を使い切った。と思ったら、とろけるチーズを一枚使い忘れていたのを発見。ハンバーグにこれを乗せる魂胆だったらしい。どこまでもしたたかで計算高い女だ。しかし食べ終わっていたので、とろけるチーズだけは持って帰ることにした。

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(ダイソーの黒メスティン、なかなかクールで良い。)

まだ風が強いので、風上の左のファスナーだけ閉めて、右側の景色だけを見ながら荷造りをし、前室にかためておいて、風がマシになるのをゴロンして待つことにした。

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荷造りも素早くなってきたと思う。
なおし方というか、パッキングしていくグループが自分の中でハッキリしてきたのが時短になってきている所以だ。
メスティンの中にこれとこれをしまい込んで、このポーチにシンデレラフィットさせるとか、寝袋とダウンパンツとダウンシューズと枕を丸めてシートゥサミットの袋に詰め込んでしまうとか、自分の中の「片付けの流儀」ができた。ソロキャンプのプロフェッショナルてことでスガシカオを流したい。

ずっと探していた 理想の自分って
もうちょっとカッコよかったけれど
ぼくが歩いてきた 日々と道のりを
ほんとは"ジブン"っていうらしい

シカオ、いいこと言うやん。


ソロキャンプ10回目にしてようやく、あれこれと荷物をひっくり返して、これをやっぱりこっちに入れて…いやこっちに入れ替えようとかの出し入れタイムが少なくなった。
あの無駄な時間が結構好きだったりもしたのだが、無駄な労力は失われずに済み他に時間を回せるから良い。と言いつつゴロゴロするだけだがそれも良し。


今回は強風の中のテント撤収というかなりハイレベルな片付けとなった。
いつもと方針を変えて、まずはペグはささったまま、柱となるポールをすべて抜いてぺっちゃんこにして、できるだけ膨らまないように、飛ばされないようにすることに全力を注いだ。
近くの木と自転車にもロープをくくりつけたまま、足を引っかけないように気を付けて、折りたたんだ。

こうやって、自分の頭を使って何かを応用する時の、自分の脳みそフル回転タイムが好きである。
一つ一つは特段大したことではないけど、
こうしたらうまくいくかな、
これにこれをはさんで食べたら美味しいかな、
これとこれを合わせたらどんな味になるかな、
これを着てこれも被れば寒くないかな、
これとこれを重ねて収納すれば小さくまとまるかな。
自分であれこれ考えて試してみる連続が、私のソロキャンプの最も脳みそが盛り上がる瞬間である。
最後のパッキングをいかにコンパクトにすばやく行えるかを実践し、それがうまくいった時の帰り道が最高に楽しかったりする。
今回もかなり小さくまとめてパッキング終了。

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帰り道にまた雨が降り出したけど、途中で晴れて、一瞬ではあるけどまた虹が見られた。
今日も、雨に濡れたことよりも虹が見られたことでラッキーと思える人間でいられた。
今回も最高のソロキャンプであった。



ソロキャンプについてのnoteはこちらにまとめています。ソロキャンプ10回の記録とその他デュオキャンプ、立山縦走など

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