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かえってきたカオサン【タイランド#1】

世界多分一周旅の1国目、タイランド。
バンコクの宿は、カオサンロードから徒歩15分くらいのところを予約した。
スワンナプーム空港からS1バスで一本で行けたはずと思い、バス停に向かうが、30分に1本のバスは間引きされて1時間に1本のようだし、目の前で行ってしまった。
そこでしばらく待つこととなった。
ここで待ってたらバス来るよね?といかにもな欧米人のバックパッカーが私にそう聞く。
ああ、懐かしいこの感じ。
なかなかスムーズにいかない感じが良い。
とはいえ、空港でsimカードを16日分だけとりあえず買ったからネットは使えるし、バンコク着いたよと友達に空港からLINEできるし、何だかとってもイージーで国内旅行と大差がない。
空港のトイレで夏のズボンに履き替えて、こっちは暑いだとか、大阪は寒いだとかLINEしあいながら1時間15分くらい遅れてきたS1バスに乗り込んだ。

(ちなみに今回の旅に持ってきたカメラはRICOHのGRだけ。iPhone11proで撮った数枚以外はGRでの撮影になる。ズームはないけどこの2つで今のところ満足。)

富士山by GR
富士山by iPhone11pro
これはiPhoneの勝ちかな。
16日間299バーツ(1200円)

S1バスはタイのシャンゼリゼ通りらしき道を通って45分くらいで宿の近くのバス停に到着。人気のない道だけど暗くないから、夜でもそれほど危なく感じない。
宿の隣はセブンイレブンがあってその前ではフルーツが売られていた。
インドと違ってタイはセブンイレブンがあるからいいよな、と安心する。
宿はとてもいい感じの青年が受付をしていて、コップンカーの発音指導をしてもらった。
疲れていたから今夜はゆっくりしようと思っていたが、ビーチサンダルを忘れてきたことを思い出した私は、せっかくだし、カオサンロードまで散歩して買いに行こうかなと思いついてしまって、身軽な格好に着替えてカオサンまで歩くことにした。


どこがやねん的シャンゼリゼ
トゥクトゥククリスマスバージョン
トナカイが燃えている

あんまり覚えていないものだなぁと歩きながら、Google mapsを頼りに進む。
カオサンはバックパッカーの聖地だとか、ここから旅は始まるとか、愛読書「深夜特急」の沢木耕太郎が言ってたから、バンコクに来たら何となくいつも立ち寄っていた場所。
コロナ禍ですっかりゴーストタウンとなってしまったカオサンの情報を目にしていたが、日本を離れる直前に放送されていた「旅猿」で東野幸治と岡村隆史がタイを旅しており、カオサンロードに来ていた。撮影時(2022年夏頃?)はマスクはしていて、まだカオサンはがらんとしていたようだった。
さて今はどうだろう、と思いつつ到着。


そこは完全にコロナ禍前へと生き返っていた世界だった。
あちこちの店からどでかい音楽。
おしゃれな内装のカフェやバー。
タトゥー屋とドレッドヘア屋と屋外で足裏マッサージを受ける欧米人たち、タイパンツ、虫の食べ物、変なTシャツ屋、サワディーカーしてるマクドナルド、大麻。
パリピ、パリピ、パリピ。
そしてマスクはほとんどの旅行者がしていない。
これはかなりのショック療法となりそうだ。
私もマスクをポケットに突っ込んで歩いた。
人混みの中をノーマスクで歩くのはまだ少し怖い。だけどものすごく解放感がある。
うるさいEDMのミュージックが苦手で少し緊張して歩いていたのだが、急になんだか全てが変わるポイントがあった。
それは生バンドがPoliceの「Every Breath You Take」をしっとりとカバーしているのが聴こえてきた瞬間だった。
じんわりと感動が来てしまった。
ここにきてまたスティングに感動させられるなんて。
私の一番好きな海外ドラマ「アリーマイラブ」の中で大好きなシーンが、ロバートダウニーJr.(この時代のRDJが1番好き)がこの曲をアリーのために歌ったシーンなのだが、それを超える感動がカオサンにあった。


メッシ撮りたかったのに。
これはiPhone


あまりに気分が良いのでビーサンを買って、セブンイレブンでチャン・ビアを買って、宿のテラスで飲んだ。
かえってきたなと思える味だった。


100バーツ(400円)で買ったビーサン。

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