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星降る夜に 【雷鳥沢2021夏】

日が暮れてきた雷鳥沢のキャンプ場。
平日で台風予報のせいか、テントがすごく減っていた。
10張もないくらい。

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ちなみに私のテントは赤○のコレ↓

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ソーシャルディスタンスは取れている。
山とのディスタンスは密で。

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何にもしないつもりだった日の夜。

珍しく雲の少ない夕暮れだったので、星空が見えるかもって期待していたら、大阪人の私の予想の30倍星が見えた。

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ひときわ輝いている場所は、立山縦走をした時に通った一ノ越山荘。あそこまでは雷鳥沢から2時間くらいで行けた。


あそこから先の雄山がいきなり本気の登山モードになって大変になるのよと思いつつ、いやいや、そんなことよりもこの星空よ。

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なんか宇宙みたいなのが撮れた。

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北斗七星を撮りたかったのに、星がありすぎて分かりにくいのと、7つ目が見切れてしまっている。
北極星はギリギリセーフ。
私が分かる星座は、あとカシオペア座とオリオン座と蠍座くらい。夏の大三角形とかもうろ覚え。
だけど、こんなに星が見えたら、何のこっちゃ分からない。

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立山の山並みの上に煌めく星空。
星空の下のディスタンス。

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星空っていうかもはや銀河系。
スターウォーズのオープニングが流れて、文字が上がってくるんじゃないかと思ったりして、妄想タイムが始まる。
ギャラクシーから脳内で銀河鉄道まで走り出しそうで、大変だった。

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私のテント、新幹線くんが尋常じゃない輝きを放っている。マニュアルで、露光30秒、ISO800、F値1.8の設定にして2秒タイマーで撮ってみたのだが、バランスが難しい。
しかし、コンデジでここまで撮れたら充分すぎるほど満足である。
未知との遭遇みたいな私のテント。
宇宙人に乗っ取られたのだろうかと心配になり、シップ、いやテントに戻るのが怖くなる。

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今回は身軽にするために一眼は家に置いてきたため、星空を初めてちゃんとコンデジの初代RX100で撮ったのだが、なかなかいい仕事をしてくれた。
小さい三脚を常につけっぱなしにしているから、いざという時に活躍してくれる。



このカメラはカミーノスタンが使っていて、私が日本から持って来ていたPENTAXのミラーレスが重いことを愚痴っていたら、「レンズが重くてカメラを持ち歩くのが嫌な時は、このカメラに限るよ。バックパッカーなら身軽な方がいいだろ」と彼が持っていた、とても小さいSonyのRX100を勧められた。使い方も教わったので、帰国してからすぐに買った。
それを持って2年ほど、いくつか旅をして、モロッコの旅の途中で落として壊してしまった。その直後にベルギーでスタンと再会した時に、カメラが壊れたことを伝えると、「君の旅はまだ続くから、このカメラと交換しよう」と言って、たくさんあるスタンの部屋のカメラの中から、もう使っていないというあのRX100と私の壊れたRX100とを交換してくれた。
それからスタンのRX100は、ずっと私と一緒に旅をしている。

まだ真っ昼間のベルギーにいるスタンに、君のくれたカメラでこんな星空が撮れたよ、と写真を送ろうと思う。

そして、今夜は私の大切な思い出のこの曲を聴いて眠る。
ヒロトとスカパラの「星降る夜に」





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