2021年春のポエム

みかんの旬が終わった頃に
みかんジュースで名残を惜しみながら
自然に囲まれる場所を求めて旅に出ると
くしゃみ連発でまぶたが腫れて
慌てて処方してもらっているアレルギーの薬をのんでも
鼻も喉も最悪。
曲がりくねった山道を行くバスの中で
魔法瓶に入れた味噌汁を一口目で口の中を火傷して
それ以来、タイミングも掴めないし、怖いしで
全く飲めずにひたすらふぅふぅだけしている。
もう温かい飲み物は必要ないなぁと思いながら
リュックの中で少し柔らかくなってしまったガーナの板チョコをかじる。
ひたすら眠い。
自然の中へ、わざわざ眠りに来ている。
また寒くなる日が来るとしても
20度超えて、目が痒くなって
それでもこっそりマスクを外して
風に吹かれながら歩きたくなったら
もうやって来ている。