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第23話 社員に話を聞いて欲しければ、信用残高を積むこと

前回は、従業員の方に長く会社にいていただくには、「一緒にいたいと思われること」がポイントであると話をしました。「一緒にいたいと思われる」ための1つは、「自分(従業員)に関心をもってくれる人」であることだとお伝えしました。

こうお伝えすると「従業員の方と話をよくすることでしょ?」となります。

もちろん、そうなんですが、その「話の順番が重要」です。

僕がそうでしたが、まずは「どういう会社にしたいか!」というミッション(使命)、ヴィジョン(将来像)系の話をしなければ!となっていませんか。

つまり、「こちらが先に語っていませんか?」ということです。

僕はそこを大きく勘違いしていました。まだ出来てはいませんが、気がついたことは、まずは「従業員からの信用残高を積むことが最優先」だということです。

従業員からの信用残高がないと、どんな良いことを言っても、何度言っても、相手に響きません。

リーダーは、方針を浸透させるために、何度も粘り強く言い続ける!と言われますが、この土台がないと伝わらないことを身をもって体験しました。

では、その信用残高を積むにはどうしたらいいか?

僕は、出来てないこと多々ありますが、次のことを実践しています。

・「承認」(いいね!)

・「約束をしたら守る」

・「自分が間違っていたら素直に謝る」

世ではすでに言われている当たり前のことですが、僕はどれも出来ていませんでしたし、今もおりおり出来ていません。

特に、「承認」(いいね!)はハードルが高いです。よく言う「否定から入らない。承認から入る」のことです。

これは「仕事に対して責任感があったら、こんなことしないでしょ...」と思う時に顕著なのですが、そんな時は、現在youtuberとして大成功されているマクドナルドの元店長さんの話を思い出しています。

「現金の使い込みは『はしか』と同じ」

とその方は当時マクドナルドの店長をされていた時に思われていたそうで、それに比べれば、自分の周りで起きている悩みは小さいな、と思うようにしています。

「きっと、そんなことをするには理由があったんだろう」「そこをほどいてあげないと、、」ということなんだと思います。つまり、「こちら側の何が足りなかったんだろう?」という解釈です。

では、注意喚起や指導はしていないのか?と思われかもしれませんが、それはやっています。

ただ、「信用残高が十分積めていないから、伝えたいことが伝わっていない」と認識しているので、「なんで何度も言っているのに伝わらないのか?」とイライラすることが減りました。

ちなみに、その信用残高の必要量は人によって違います。それこそ、生い立ちに関係していたりします。すぐにいっぱいになる方もいれば、年月がかかる方もいます。

いや~、経営者、リーダーって大変ですね。ご苦労様です!!

でも、おりおりご褒美があります。

「今まで伝わらなったのに、伝わっている!」という瞬間です。

そのとき振り返れば、必ず自分の信用残高の積み重ねがあります。

経営者冥利です。

それでは、今日も皆さんにとって、いい1日になりますように。











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