NORICON@中小企業診断士

主に企業関連の新聞記事のナナメ読み解説です(約3分)。ついでにマーケティング用語の理解…

NORICON@中小企業診断士

主に企業関連の新聞記事のナナメ読み解説です(約3分)。ついでにマーケティング用語の理解も深まります。出身は青森、世を忍ぶ仮の姿は仙台でサラリーマンの複業診断士(ITストラテジストでもある)。御社の未来をあなたと一緒に描くことに全力を注ぐのが真の姿です。

マガジン

  • ビジネスシーンで今日から使える 支援現場のスライド集

    仕事は段取り8割。お客様へのプレゼン、社内会議、上司・部下との打合せに至るまで、ビジネスシーンのほとんどが段取りで決まる。資料でいえば、スライドだ。とは言え、仕事の本質はスライド職人ではない。事件は段取りでは起こらない、残り2割の現場、ビジネスシーンで起こるのだ。そこに備えるためには、相手を納得させられるスライドを、素早く作り、なんなら現場で直していく必要がある。 そんなビジネスシーンで相手が納得してくれるスライド集をあなたに。

  • マーケティングについて想うこと

    新聞記事を読んだりして、マーケティングについて想うことを書いた内容です。自分なりに咀嚼したマーケティング用語の説明もしたりします。

  • 5分で分かる中小企業白書

    毎年4月、5月に発行される中小企業白書は私たち中小企業診断士の教科書です。教科書をナナメ読みするのも不謹慎ではありますが、ナナメ読みした感想を載せています。 最新は「2024年版 中小企業白書(2024/5/10公表)」を読んで想うことです https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2024/PDF/chusho.html

  • 人材について想うこと

    人材育成や若手の早期離職、女性やシニアの活躍、ジョブ型人事などなど、人材に関して想ったことのまとめです。

最近の記事

  • 固定された記事

夢ある者を成功に導く仕事(自己紹介に代えて)。

ダブルライセンス、IT、金融、経営経験... それらのいずれもが自分にはなくて。 自分は何を強みに、中小企業診断士として仕事ができるだろう? 中小企業診断士になる訓練・実務補習の際、周りのキラキラパーソンたちに気後れしてたんでしょうね、指導教官の先生にこんなことをこぼしたかもしれません。 冒頭の写真の書は、そのとき、指導教官の先生からいただいたもので。いまでも手帳にはさんで持ち歩き、節目に見返すようにしています。 夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者

    • (無料サンプル)KPIは?と言われたら考えること

      魔法の言葉、KPI(Key Performance Indicator)。 世の中、何でもかんでもKPIだ。 「君、この施策のKPIは何なんだ?」 上司からそう問い詰められても、焦ってはいけない。 なぜなら、KPIを設定するためには、KSF(Key Success Factor)が必要で、KSFを設定するためにはGOALが必要で、GOALが設定できればKGI(Key Goal Indicator)だって設定しなければ。 魔法の言葉、KPIはそれ単独では成立しないのである。

      ¥200
      • マーケティングと書いて、やれることは全部やると読む

        「マーケティングって、楽しいですよね」。 とある中小企業支援現場で、とある担当者が、ポロッとつぶやいた。 実際、相談窓口での相談内容は多種多様で、緊急的なものも多い。基本は、困りに困った人が、藁にもすがる思いでやってくるのが、相談窓口なのだ。 そういう現場の人からすれば、マーケティングという言葉は、仮想のお客様をイメージして、少し先を見据えていて。甘美な響きすらあるのだろう。 そもそもマーケティングという言葉自体、分かったような分からないような言葉だ。だいたい、日本語で人

        • 無人レジは”自分本位”、レジなしは”お客様志向”。

          スーパーに行くと、無人レジが当たり前になった。お客様(=自分)が商品バーコードを読み取り、精算する。土日は混雑し、無人レジに並ぶ列ができるという、少々笑える状況も見かける。 その点、イオンのレジゴーは、商品を手に取った時点でお客様(=自分)が商品バーコードを読み取るので、レジは混雑しない。買い物中に合計金額も分かるので便利。ただ、バーコードがうまく読み込めなかった時のイライラが発生する(サクサク買い物できないデメリット)。 どちらも、人手不足による会社の省力化が発想の起点

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        マガジン

        • ビジネスシーンで今日から使える 支援現場のスライド集
          1本
          ¥200
        • マーケティングについて想うこと
          12本
        • 5分で分かる中小企業白書
          9本
        • 人材について想うこと
          9本

        記事

          いまの40代も、島耕作のように”いやな仕事でえらくなるより好きな仕事で犬のように働きたい”

          社会人になって何年目だったろうか。課長 島耕作を読みふけったのは。 派閥に属さず、ひょうひょうと自分らしく生きた彼は、その後、社長、会長と上り詰めるのだけれど... 40代、課長時代。 人事部の同期に「お前、出世したくないのか?」と聞かれ、彼はこう応えたのだ。 「いやな仕事でえらくなるより 好きな仕事で犬のように働きたいさ」と。 あの頃、20代だった私たちは「へえ」と本を閉じたわけだけれど。 いま、あの頃の島耕作と同じく40代、あの言葉が脳裏に浮かんでこないか。今日は、そ

          いまの40代も、島耕作のように”いやな仕事でえらくなるより好きな仕事で犬のように働きたい”

          見込み顧客に買ってもらうまで。ナーチャリングの妙手を知る

          「しっかり顧客管理して、お客様の好みに応じてPRしていきたい」。 先日も、とある会議で出た話です。 せっかくお客様に連絡先を記入(入力)してもらっても、全然使っていなかったり、メルマガもLINEも途中でやめてしまっていたり...御社はそうなっていませんか? 「見込み顧客」をどう獲得して、どう購入してもらって、どうリピートしてもらうか。この一連の流れが「ナーチャリング(顧客育成)」。 誰もが知りたいナーチャリングの妙手が、ここにあった。 今日はそういうお話。 ベンツのトップ

          見込み顧客に買ってもらうまで。ナーチャリングの妙手を知る

          明確なターゲットを考えているようでは、ミスります!の真意を探る with ChatGPT4

          今回は、この一言に引っかかった。 どういうことだ?どう考えればいいんだ? ターゲットは絞った方がいいと教育されてきたよ? 周りに(こういう面倒くさい質問に)応えてくれる上司も同僚も部下もいない(意外と寂しいな、オレ笑)。 そんなときは、こっそり聞くのだ。 頼れる相棒、ChatGPT4に。 1.明確なターゲットを考えているようでは、ミスります!(1)テレビ離れと男性目線の限界(日経MJ 2024/6/26) 「明確なターゲットを考えているようでは、ミスります!」の文脈は

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          中小企業白書が、私たちに一番伝えたいこと-副業診断士の生きる道(下)

          (今回の内容は約3,000字、所要時間は6~7分です) 結びになりますが。 世の中のオジサンの挨拶では、「貴社のますますのご発展と、皆様のご健康・ご多幸、云々...」がお決まりパターンだが、書籍となるとそうじゃない。 「推理小説を後ろから読む」の言葉にあるとおり、肝心なことは結びに書かれてあるものなのだ。 それじゃあ、2024年版中小企業白書の結びには、なんて書いてあった? 今日はそんなお話をしながら、副業診断士の生きる道を探ってみたいの、最終回。 1.最後に確認され

          中小企業白書が、私たちに一番伝えたいこと-副業診断士の生きる道(下)

          副業診断士の生きる道(中)~診断士の強みを理解する

          (今回の内容は約2,800字、所要時間は5~6分です) 中小企業診断士登録をして、協会に所属したり、開業したりすると、怪しい勧誘もきたりする。この前はマンション買いませんか?まできた。 今の仕事に、不満があるわけでもない。でも、仲間の診断士がバリバリ活躍し始めて、オレ、どうしようかな。 診断士の名刺を出せば「何が得意ですか?強みは何ですか?」と聞かれるけど、かたや成功している人の中には、何でもできるスーパーマンもいる。 そんな自分は副業診断士とか企業内診断士。そういう人

          副業診断士の生きる道(中)~診断士の強みを理解する

          副業診断士の生きる道(上)~副業・兼業の現在地を知る

          (今回の内容は約3,000字、所要時間は6~7分程度です) 副業。 サイドビジネス、副収入のイメージが強い。中小企業診断士の世界では、副業診断士と呼ばれる。ただ、お客様にとっては正も副もないわけだから失礼な話で、私はせめて“複業”診断士と言うことにしている。 とはいえ、御託を並べたところで実質は副業だ。 じゃあ、私含めて、この中途半端な副業診断士とやらは、変化の激しい社会の荒波をどう乗り越えていこう?今年の中小企業白書から、そのヒントが垣間見えた気がする。 今回は前編とし

          副業診断士の生きる道(上)~副業・兼業の現在地を知る

          2024年版 中小企業白書を読んで「なるほどなぁ」とスッキリしたこと

          (今回の内容は約2,000字、所要時間:5分程度です) 5月10日。私たち、中小企業診断士の教科書、中小企業白書の2024年版が発表されました。 いつの時代も、教科書というのは本当に苦痛な読み物ですが、これを読まずして中小企業を語るわけにはいかないのです。 ...一応、リンクを貼っておきますね。よ、読むならどうぞ。 ということで、教科書のナナメ読み(言っただけで先生に叱られそうな読み方だな...)をして、想ったことを少しずつ綴っていきます。 1.中小企業・小規模事業者

          2024年版 中小企業白書を読んで「なるほどなぁ」とスッキリしたこと

          最近、納得感のあったマーケティングの話

          ダイの大冒険、スラムダンク、タッチの続編MIX。 サイダーやビールの復刻版。 これらは、いわゆる「リメイク」というやつで。 ああ、もうエンタメとかって頭打ちで、新しいものって出ないよねー、とか、若者ってやっぱり、古着よろしく、リメイクに関心が高いんだな、とか。 そう思いがちなんだけど、いやいや、それって違いますよ。マーケティング的には、こうなんです。今日は、そういうお話。 40代が復刻消費、主役に浮上(日経MJ 2024/5/22)なるほどな。 今の若者は、ほんとにテレ

          最近、納得感のあったマーケティングの話

          ベテランの技を社内に残したいとき最初にやること、それは。

          なんちゃらモデルにあれこれ理論、これこれ分析。 経営学のフレームワークはアメリカ発のものばかりだと思われがちだが、日本発のものもある。 そのひとつがナレッジ・マネジメント。 ベテラン社員の知識や経験、技術を社内でしっかりモノにしようという考え方。暗黙知の形式知化と、よく言うやつだ。 そこには必ず、年を重ねることへのリスペクトがある。 今日はそんなお話。 東奥春秋 ワンオペ(2024/5/16東奥日報)この過酷な作業を7年間、漁協の組合長が一人でこなしたという。まさに「ワ

          ベテランの技を社内に残したいとき最初にやること、それは。

          会社のパーパス、自分の仕事にどう使う?(日経MJを読んで想うこと)

          マラソン大会に出ると、だいたい折り返し地点を過ぎたあたりでだんだん苦しくなってきて、いつも思うことがあって。 それは、「なんでこんなことしてんだろ、俺?」です。 健康になりたいんだったっけかな、タイムを伸ばしたいんだっけかな... 巡り巡って立ち返るのが、「あ、そういや走るのが好きだからだ」。 趣味ならこれで十分だと思うのですが、ビジネスでこうなったらどうするよ?今日はそんなお話。 企業パーパス軸に製品評価(2024/5/10 日経MJ) これがビジネスになるのか。

          会社のパーパス、自分の仕事にどう使う?(日経MJを読んで想うこと)

          イノベーションのお手本のような話

          大企業では、成功体験に引きずられて、ゲームチェンジするようなイノベーションを起こすのは難しい。 書籍から電子書籍へ、ガラケーからスマホへ、レンタルDVDから動画配信へ。ゲームチェンジはいずれも、小さい会社が巻き起こしてきた。 大企業にとっては、やりたくてもできない「イノベーションのジレンマ」(イノベーションの父・シュンペーター先生)というやつである。 ただ、やりようによっては、大企業でもイノベーションは巻き起こせる。 今日は、大企業がイノベーションを起こすとしたらこんな

          イノベーションのお手本のような話

          マーケティングとブランディングについて語るときに私が語ること(日経MJを読んで想うこと)

          「とりあえずワコールの下着買っておけば間違いないみたいなイメージが男性の僕にはある」(30代、地方在住・既婚男性 談) だいたい同じイメージを、私も持っています。ただ、競合もトリンプくらいしか知らないんだから、実際のところ、世の男性はよく分かってない。 でも、ランニングする人なら、機能性タイツCW‐Xは知ってるよね。C3fitも着圧がいいんだけど、CW-Xの方がオシャレだよね。カジュアルなランナーにはそっちの方がいいんだよね。 消費者としてそんなイメージがある、ワコール。

          マーケティングとブランディングについて語るときに私が語ること(日経MJを読んで想うこと)