最近、納得感のあったマーケティングの話
ダイの大冒険、スラムダンク、タッチの続編MIX。
サイダーやビールの復刻版。
これらは、いわゆる「リメイク」というやつで。
ああ、もうエンタメとかって頭打ちで、新しいものって出ないよねー、とか、若者ってやっぱり、古着よろしく、リメイクに関心が高いんだな、とか。
そう思いがちなんだけど、いやいや、それって違いますよ。マーケティング的には、こうなんです。今日は、そういうお話。
40代が復刻消費、主役に浮上(日経MJ 2024/5/22)
なるほどな。
今の若者は、ほんとにテレビを観ない。テレビにまでYoutubeを映す始末で、テレビを観たとしても、特定番組を録画で観て、CMはカットする。
CMの合間に番組の余韻を反すうしたり、CMそのものを楽しむって、もしかして私たち(40代)から上の世代だけなのかな。
なるほど。
第二次ベビーブーム(1971-1974)とその余波が残る世代、かつ、働き盛りで金の出入りも多い、つまりそれは40代。
じゃあじゃあ、Z世代とか、若者に関しては?というと...
若者相手だと、大きなビジネスになりにくい
なるほど。
多様な価値観(あなたはあなた、わたしはわたし)を認め合う人たちに対しては、●●層とか▲▲世代とか、乱暴なターゲティングはできなくて、一人ひとりに丁寧に合わせる必要があって。ビジネスは大きくなりづらい、ということか。
縦軸型の時代が到来
確かに。
ほんとにびっくりしたよ。
例えば、ゴダイゴの「モンキー・マジック」。
これ、Def Techのオリジナル(MONKEY MAGIC)だと思ってる人いたんです。衝撃でしたわ(その時は、お互いにえ~ッ!!でした)。
若者が「新しさ」に飛びつき、上の世代は「懐かしさ」を楽しみます、の好事例です(笑)
こういう、気づかないけど実はそうだった系のものも、世の中にいっぱいあるんだろうな。私にとっては懐かしい、あなたにとっては新しい、何か。
神経ノスタルジアに着目したい
ただ、なんとなく、昔を懐かしむことに、罪悪感というか恥ずかしさみたいなものがないだろうか。
「昔はよかったよなあ」
「オレの若い頃はさ」
これはもはや、日本昔話の世界。
サラリーパーソン界隈では、若者から大変煙たがられる、いわゆる絶滅危惧種の言葉として忌み嫌われているのだ。「感傷に浸ってんじゃねーよ」、そういう文脈である。
かくいう私も、ふとした瞬間に口をついて出てしまいそうで、意識的に封印しているのである。
...ただ、一度でいいので、ノスタルジーに神経という単語をつけて、検索してみてほしい。
真意は今一つよく分からないけれど、昔を懐かしむのは、悪いことじゃない。そう読める。
復刻消費、そこには40代と若者のWIN=WINがある。
消費の主役は、私たち40代なんだ。
昔を懐かしむのは、悪いことじゃない。
私たちにとって懐かしいものは、君たちにとって新しいんだろう?
これって、WIN-WINじゃないか。
上司の説教話・自慢話はウンザリだけど、昔話って、勘所を押さえれば、私にとっては懐かしい、あなたにとっては新しい何かを、共有できるのかもしれないな。
そう想って、スマホを閉じました。
おしまい。
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