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多様性〜人と森のサスティナブルな関係

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2021年出版『多様性〜人と森のサスティナブルな関係』に関する記事や書評を集めています。
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#里山

書評   「多様性」   by  藤森隆郎さん

書評 「多様性」 by 藤森隆郎さん

藤森隆郎さんは、1938年生まれ、日本を代表する森林生態学者で、国際的にも活躍をされた方です。「気候変動枠組み条約政府間パネル(IPCC)」が2007年にノーベル平和賞を受賞したことに貢献したとして、IPCC議長から表彰を受けられています。
2010年の日本森林再生プラン実践事業の際に、私は藤森さんと数回に渡って交流させていただきました。
藤森さんは、現役引退後も熱心な活動をされており、2015年

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炭焼き爺になる

炭焼き爺になる

「頑固だが、楽天的な炭焼き爺になりたい」という思いに引っ張られ、40代前半で列車運行管理の職を辞め、NPO職員などを経て、2019年に、伐採・搬出・製材・製炭の個人事業主として「タチキカラ 北三河」を立ち上げた杉野賢治さんに2回連続で登壇いただきます。

第12回【木挽き(こびき)】 
5月25日 17:00〜19:00 https://koyoju12.peatix.com/

第13回【炭焼き

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「となりのパラダイス」は、サバンナと密林だった!

「となりのパラダイス」は、サバンナと密林だった!

今、ドイツの著名な哲学・神学者でベストセラー作家ヨハネス・ハルトルの新刊『エデン・カルチャー』を読み始めました。「人間らしさ」に希望を託した未来のビジョンが書かれた本です。SDGsでは主に、人間が地球に与えるインパクト「人間のエコロジー」がテーマになっていますが、ハルトルは、人間のエコロジーを超える「心のエコロジー」を提唱しています。心のエコロジーは機械にはない「人間らしさ」で、1)結びつき、2)

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世界の終わり、パラダイスのはじまり

世界の終わり、パラダイスのはじまり

僕ら家族は、人口2万人の街の郊外、世界の終わりに近いところに住んでいる。
歩いて10分、自転車で3分走れば、世界の終わりにたどり着ける。そこからパラダイスがはじまる。一般的にいわれる人間の想像のなかにあるパラダイスではない。このパラダイスには実態がある。観て、聴いて、触って、匂いを嗅いで、食べることができる。僕はそれを「生きた里山」と呼んでいる。

定期的な草刈りや動物の放牧で、多様に管理されたパ

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