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ほんとは… ずっと前から空っぽだったのに それを認めたり 向き合うことから逃げてばかり …
心が無茶苦茶になりながら 目の前に見える丸の中に入り 飛び越えた先には 草原と輝く光の粒…
答え合わせは 結末の余韻じゃなくて そこから始まる 展開の予感であれば嬉しい 誰かとの初め…
今の私は涙に暮れる余裕さえない 音にならない声を空に向けて 唸るように言う 助けて欲しい…
探している 白紙の湖面に投げ込む言葉を 探している 果てのない彼岸で1人 歩き回る 心と感情…
目が覚めたら ぐぐぐぐぐ ぴたぴたぴた 手で確かめると アイスの棒がおでこに刺さっていた …
何度も同じページをめくるみたいに 爪でぎりぎりと痛めつけて 腫れあがった心のしこり わたしたち、という無縁仏 実家の墓じまいの計画を練りながら 使い古された夢の扉を開く よその国で使われるらしい安楽死の薬が わたしたち、にとっての暮らし 扉の向こうでは歯がぽろぽろ抜けて 子どもの頃住んでいたアパートの外階段を ゆっくり落ちて、落ちていく 一度も会ったことはないけれど 電車の向かい側でいつか 視線を交わすかもしれません わたしたち、きっと一人じゃないですね 何度も何度も
明日はどんな良いことがあるだろう そう思って眠りについたのは 遠い昔のこと 時は容赦なく流…
湿度の底に沈む月 舞い上がった雲に隠れる 唸り声は嗚咽にも似て 竜胆色の雨が降る 夜半の褥…
ほんの小さなご縁でも ほんの一瞬のご縁でも 目には見えなくても 肌に触れることが出来なくて…
風が歌う 少し開けた窓と 厚く閉ざしたカーテンの隙間で 外に出て来い、と誘っている 風が走…
古びた自動ドア 無機質な光が夜に煌々と 回る衣類の悲鳴を肴に 回すドラムが笑っている 冷た…
はいはい 脳内の会話で はいを2回言う 上手く生きられないのは ずっと前から あのときああ…
風を切るように走る 早朝 あれもこれも 降っては湧いてくる 難問珍問 前は同じようで 上手くいったじゃないか いいことの後には 悪いことがあるのか 悪いことの後には いいことがあるのか イヤホンで音楽を聴きながら ジョギングはどこか上の空 いくつもの紙飛行を飛ばしても どこに着陸するなんて 自分でもわからない 言われた通りが正解なのか 自分の信じる道が正解なのか 答えがわかれば苦労はない セオリーがセオリーで あったためしがない 二番煎じ三番煎じ 味なんてし