コメント_2020-02-19_162403

感情の本質を知ることで感情コントロールを身に付ける:感情地図


心理学関連です。

チベット仏教の指導者であるダライ・ラマ14世が、心理学者のポール・エクマンとともに、人間の感情を5つに分類して科学的に分析した感情地図「Atlas of Emotions」を制作し、公開されています。

■「Atlas of Emotions」

ちなみにAtlasの意味は、

atlas :地図帳(*1枚の地図は map)、(1冊にとじた)図表集,図版集,図解書

ですので、地図だけでなく、図解・図表という認識のほうが意味としては近そうです。



こちらでは

人の基本感情を「SADNESS:悲しみ」「FEAR:恐れ」「ENJOYMENT:喜び」「ANGER:怒り」「FEAR:嫌気」の5種類に分類、そしてそれぞれを細かく分解し全部で46通りの感情を言葉で表しています。

また46種類の感情の具体的な内容およぶ、その感情が生じるきっかけ、そしてその感情により導かれる次の行動(アクション)までもが確認できます。


*「Atlas of Emotions」で分かること。

画像1


自分の感情を分析し、原因に対して対策を打つ、もしくは、感情から生まれてしまう行動を理解し、対応できるようにすることがこちらの感情地図を理解することで出来るかと思います。


英語の感情地図公式サイトはあるのですが、日本語での分類はなかったので、以下に整理してみました。


基本5感情

画像2


「ENJOYMENT:喜び」

「ENJOYMENT:喜び」は13の詳細感情に分類されます

画像3

「ANGER:怒り」

「ANGER:怒り」は7つの詳細感情に分類されます。

画像4

「DISGUEST:嫌気」

「DISGUEST:嫌気」は7つの詳細感情に分類されます。

画像5

「SADNESS:悲しみ」

「SADNESS:悲しみ」は11つの詳細感情に分類されます。

画像6

「FEAR:恐れ」

「FEAR:嫌気」は8つの詳細感情に分類されます。

画像7


**6つ目の基本感情「SURPRISE:驚き」

**

感情地図においては、5つの基本感情を分類されましたが、

ポールエクマンは自身の研究で、6つの基本感情と表情についての研究を行っています。

その6つ目は「SURPRISE:驚き」であり、6つの基本感情を表す表情を提示しています。


心理学者ポール・エクマンとは

ポール・エクマン(Paul Ekman、1934年 - )は感情と表情に関する先駆的な研究を行ったアメリカ合衆国の心理学者。20世紀の傑出した心理学者100人に選ばれた。エクマンはあらゆる表情を分類するためにFACS(Facial Action Coding System、顔動作記述システム)を考案した。これは表情に関連する精神医学や犯罪捜査の分野で幅広く利用されている。エクマンは表情以外にも広く非言語コミュニケーションの研究を行った。同情、利他的行為や平和的な個人関係の科学的解明にも尽くした。さらに人々が嘘をつくこと、嘘を見破ることの社会的な側面の研究にも貢献した。ディミトリス・メタクサスとともに視覚的嘘発見器の開発を行っている。(wikipedia)

結論①:感情理解と感情のコントロール

大事なことは、

まず、喜びや怒りという基本感情の大枠だけでなく、その根幹にある感情を深く理解することが必要。そして感情の分類が出来て初めてその要因をはっきりさせ、対策が打てるということを知ることだと思います。


結論➁:マーケティング観点での応用

またマーケティングの観点での応用としては、

商品・サービスが誰の”どの感情”にアプローチするのかを考えることが出来るかと思います。

喜び・驚きなどの主にポジティブに近い感情にアプローチすることが多いとは思いますが、課題解決の目線からすると、恐れや悲しみなどの主ネガティブに近い感情にもアプローチすることが出来ます。


エンタメなどのジャンルで考えると、感情を動かすことが大きな目的になると思うので、全感情を考えることが出来るかもしれませんね。*映画など



個人的に、以下で整理している内容の“Occasion/場面”にこの主観的感情を置いて考えています。場面=感情と言い換えることが出来そうです






ということで、今回はそもそも人の抱く感情とはどのようなものがあるのか という話でした。マーケティングや広告、人材育成や管理の観点でも応用が利きそうです。





ポールエクマン関連書籍

⇓ポールエクマンの代表書籍2冊です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?