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コロナ治療法に無関心の医療関係者【アメリカのコロナ事情Vol.19】

米国保健、医療従事者の、コロナ治療薬に対する認識

イベルメクチン論争を知らない保健局の友人

とある州の保健関連の部署に勤務する友人に「どうしていまだにワクチン打っていないの?責めているわけじゃなくて、自分の仕事の関係もあるから、ぜひ意見が聞きたい」と言われました。つい最近の話です。そういうことならと、ワクチン接種を検討するにあたって、前提として「コロナに効果がある既存薬が色々あるし、実際に、それで夫のコロナはかなり軽症で済んだから」というところから話し始めました、が・・・。
「何の薬?」
「アイベルメクチン(イベルメクチンの英語読み)」
「え?アイア・・・」
「アイベルメクチン」
「え?それは何?いつ出たの?」
(私の心の叫び)「え!?そこから!?もしかして、イベルメクチン論争すら知らない感じ?」
保健関連の部署に勤務しているならば、せめて、”世界各国のコロナ治療の最前線で闘う医師団がイベルメクチンを始め、さまざまな既存薬がコロナに効くと訴えているにもかかわらず、CDCやFDA、WHOが”動物の薬を人間に使うのは危ない”と謎のキャンペーンを展開していること(これらの既存役は、コロナ以外の人間に対する治療でFDA承認ずみ。さらに長く使用されてきて副作用がほぼないことも確認済みのもの)”くらいは知っていて欲しいものです。

この件で、少し前に出ていたCNNの記事を思い出しました。

新型コロナに対する唯一の初期治療法を知らない医師が多い

最初にヒトコト。”唯一の初期治療法”という、CNNのタイトルは間違っています。ひとまず、ここは置いておいて、記事の内容に入ります。

CNNは10月25日、”新型コロナに対する唯一の初期治療法を知らない医師が多い(Doctors are often unaware of the only treatment for early Covid-19)”。あえて言うことでもありませんが、CNNは極左であり、かなり政権よりメディアです。そのメディアの伝えている報道で、私はかなり衝撃的な内容だと思うのですが、これで騒がないリベラル読者もすごいなと思います。

冒頭のストーリーは下記の通りです。

しかし、このような事例は氷山の一角。CNNの調査によると、抗体モノクローナルを探すのに苦労しているのは、アラナさんだけではないようです。同薬がFDA認可されてから約1年が経過し、”入院や死亡のリスクを劇的に減らすことができるという研究結果が出ているにもかかわらず、薬の対象となる患者の多くは、医師からは、この薬を処方、または勧められることがなかったと言います。

これがCNNの煽り報道ではないことは、バイデン政権の対応からも明らかです。

えっと?医師というのは、医師免許を持って治療をしている人たちのことですよね?

オミクロン株:バイデン大統領の3つのメッセージ【アメリカのコロナ事情Vol.15】でシェアした、バイデン政権のメッセージ”私たちには世界最高のワクチン、最高の医療、最高の科学者がいます”に対して、かなりツッコミを入れた私の気持ちがわかって頂けるのではないかと思います。本当に、世界最高の医療?なのです。

私は何もアンチ・アメリカ医療というわけではありません。アメリカに来た当初の頃は、世界最高峰の医療業界の隅っこの方で働けることを(私は医療従事者ではありませんが)、感激したものでした。確かに、アメリカの医療のある一面では、技術革新が素晴らしくて、10年はかかるというものを数年でやり遂げてしまったりする、世界最高峰の医療・科学者の存在は否定しません。

しかし、”アメリカの医療”ということになれば、そう言った1部が素晴らしければいいということにはなりません。

アメリカは日本とは比べ物にならないほどの権威主義社会です。友人・知人であっても、医師・医療従事者に対して、コロナ関連の議論を行う際には、本当に気を使います。というのも、その時々に「え?その情報も知らなくて、この議論をしているの?」ということは多々あるからです。
そもそもアメリカは世界的にも”最悪”といえる甚大なコロナ被害を受けている国の1つです。仮に彼らが医師・医療従事者ではなく、一般人であったとしても、「もう少し、コロナに関心をもったら?」と思います。

この1年半、そういうことが続ていますので、”抗体モノクローナルを知らない医師がいる”ということに、驚きはしま・・・いや、やっぱり驚きます。これらの医師は”未知のウイルス、新型コロナの治療法は、自分の専門外”と思っているのかもしれませんが、自分だって、患者になる可能性はあるわけです。どうして、こんなに他人事でいられるんだろう?というのが不思議でたまりません。

記事中で、医師のコメントとして、「すべての医師が抗体モノクローナルの存在を知っているわけではないので、そが最初のハードルの1つでした」というものが掲載されています。高度な知識や技術が必要な難題のように語られていますが、”抗体モノクローナルの存在”くらい、新聞読んでいればわかることです。

抗体モノクローナルはコロナの初期治療の唯一の薬ではありませんが、それすら知らないのだとすれば、「子どもにもワクチン打たないと、コロナは怖い!危ない!」っという風な考えにもなるんでしょうね。

治療を行えないシステム的な欠陥

CNNの記事では、さらに、抗体モノクローナルの認知度が上がっても、別の問題が生じると指摘しています。

これは日本でも問題になっていたことかと思います。ここで再びコロナに効く既存薬の1つ、イベルメクチンの良さ”シンプルな処方”を注目すべきだと思います。イベルメクチンは、体重によって、飲む量が決定するという処方が簡単な錠剤です。このシンプルさが発展途上国での別の病気の予防に奏功しました。医療従事者でなくても、研究を受けたボランティアスタッフでも、処方することが可能だからです。すでに長く、さまざまな国で使われてきた薬ですから、副作用がほとんどないことも確認できています。

抗体モノクローナルは確かに初期治療に効果がありますが、EUA(緊急時使用許可)が下りたばかりの新薬であるため、長期の副作用等、わからない点も残っています。

それに、FDAで承認された新薬222のうち、71(32.0%)が市場に出回った後に、重大な安全性の問題が生じたという研究もありますから、正式承認を受けたものでも、時間が経ってみないと、長期的な副作用についてはわからないという現実もあります。このように考えると、副作用の確認ができている、既存薬の承認外適応を認めない理由がわかりません。

【ファウチ研】”マスク着用は危険”発言と、イベルメクチン反対の謎

これは、抗体モノクローナルがダメだという意味ではありません。政府が”未知”を強調しているわけですから、医師や患者に選択肢を与え、症状等に合わせて、適切だと思う方を使用していくことこそ、”既知”への近道かと思います。

コロナの初期治療に関する正しい情報拡散の障壁

メディアの印象操作?

さらに、CNNは続けます、「ワクチン接種が重要だ」と。えっ?ええっ??

”抗体モノクローナルを使った治療は効果的だが、リソースが必要だし、ワクチンの代わりになるようなものではない。ワクチンは感染そのものを防ぐものだから”と、CNNの記者は、熱く語ります。しかし、感染した患者の治療として、ワクチン投与しても意味がありません。全員、ワクチンを打っていれば問題なしかといえば、ブレイクスルー感染が起こっているので、ワクチンとは別に治療法は必要となります。CNNの記者は、同じ記事内で、ブレイクスルー感染した患者の体験談を紹介していたにもかかわらず、この事実をすっかり忘れてしまっているのでしょうか?

抗体モノクローナルがワクチンの代用にならないように、ワクチンもまた、抗体モノクローナルの代わりにはならないのです。

”治療薬を使うためのリソースが足りない”部分を強調するのであれば、そのマイナス部分が補える別の治療薬を検討するのが当然かと思いますが、なぜここでワクチンの話?全体的にそこまでワクチンのことを強調した記事ではありませんが、注意深く読んでいない人にとっては(もしくは、CDCやファウチ博士のミスリードに気がついていない人にとっては)、「あー。治療が受けられないかもしれないからワクチンが重要なんだね」という風に思えるような印象は十分に与えられるかと思います。

コロナ治療薬を知らないアメリカ医師の多い原因は?

なぜコロナの治療薬のことを知らないアメリカの医師が多いのか?・・・・その原因は、ワクチンが唯一のパンデミックの解決法であるかのような印象付けを行なっている、CDC、ファウチ博士、バイデン政権、そして、メディアやSNS企業の責任があると考えています。

とはいえ、抗体モノクローナルについて知らない(かった)という医師は、医師である前に、自分自身がコロナ禍の中にいるという自覚をもっと持った方がいいのでは?とも思うのですが。

ちなみに、記事に出てきたような”かかりつけ医”の診察を受けるためには、アメリカでは診察料として6千〜1万円くらいかかります(加入している保険や、地域によって異なります)。薬や検査代は別です。これだけの金額支払って、一般人が知っている治療薬すら教えてもらえないというのは・・・・。

アメリカでなぜコロナの被害が大きくなっているか?答えは、この辺じゃないかなと思います。

■ご参考:

本投稿では、アメリカの医療を批判していますが、アメリカには、権力や脅しに負けず、患者を救うために闘っている医師もいます。アメリカの医療界は、メインストリームに意義を唱えると、職を失ったり、これまでのキャリア全てを失ったりする危険がありますが、それでも闘っている医師がいることはぜひ知っていただきたいです。
米国コロナファシズムVSテキサス医師(1)早期治療の推進者は陰謀論者!?          米国コロナファシズムVSテキサス医師(2)患者を救うために必要なもの              米国コロナファシズムVSテキサス医師(3)既存薬へのメディアの悪意ある印象操  米国コロナファシズムVSテキサスの医師(4)データではなく、人を診る           米国コロナファシズムVSテキサス医師(5)85%の死亡は早期治療で助けられた     米国コロナファシズムVSテキサス医師(6)コロナを収束させる公衆衛生政策   米国コロナファシズムVSテキサス医師(7)推進派の医師が、中止を求めた理由      米国コロナファシズムVSテキサス医師(8)医学と公衆衛生の歴史上最大の不正   

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