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米国コロナファシズムVSテキサスの医師(6)コロナを収束させる公衆衛生政策

ファウチ博士が取り組まなかったものこそ重要!?

アメリカで最も脅迫を受けているテキサス医師で、既存薬による早期在宅治療の啓発を行っている、ピーター・マカロー博士について、前回からの続きです。

米国コロナファシズムVSテキサス医師(5)85%の死亡は早期治療で助けられた

(前回のお話)パンデミック当初、症状の軽い陽性者に対して、適切な治療が行われることがなく、重症化してから入院し、治療を始めるということに疑問を持ったマカロー博士。コロナ死の85%は救えたはずだと、既存薬を使った治療マニュアルを作り、広めようとしたところ、Facebookの検閲にかかり、アカウント閉鎖されてしまいました。

マカロー博士が提案したコロナ対策をシェアさせていただく前に、まずはアメリカがコロナ禍でどのような状態にあったかについてです。新規患者数は、PCR検査のCT値の問題(偽陽性が多く含まれ、陽性=感染者ではない)もありますし、助かれば感染自体が問題なくなりますので、死亡者数でみてみたいと思います。

下記のグラフは、100万人あたりの死亡者数の推移です。上からUS(赤)、日本(茶色)、インド(緑)です。医療先進国・医療大国であるはずのアメリカで、なぜ死亡者が多いのでしょうか?

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このグラフを見ても、明らかにアメリカのコロナ対策は大失敗です。日本のように比較的抑制できているところもあれば、インドのように、一時的に感染爆発してしまうことはあるかと思います。しかし、インドはその後、抑えています。ファウチ博士やCDC、バイデン 政権は「デルタ株が!」「ワクチン未接種者が!」と、責任転嫁していますが、デルタ株に苦しんだインドは、ワクチン接種率20%でもイベルメクチンで感染を抑え込むことに成功しているわけですから。公衆衛生政策が失敗してしまったことにより、アメリカではこれほどの死者を出してしまったことになります。

バイデン 政権が「ワクチン送ってあげなきゃ!」と言っていたアフリカの国々の死亡者数推移も、アメリカに比べたら、ほぼ0の線の上に重なり合っているような状態です(詳細はアフリカのコロナ事情をご覧ください)。

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アメリカのこのような状態に対して、声をあげたのがマカロー博士です。

「私は、患者が何の治療も受けずに自宅に留まり、手遅れな状態になってから入院(治療)することを拒否します」(マカロー博士)

昨年11月19日、米国上院国土安全保障政府委員会で証言したマカロー博士は、2021年を通してテキサス州上院保健福祉委員会、コロラド州議会、ニューハンプシャー州上院で、パンデミック対応の多くの側面について証言しています。

早期治療の重要性を理解してもらうために、公衆衛生の専門家でもあるマカロー博士は、当時(昨年)のアメリカのコロナ対策に欠けている点を、”パンデミック制御に必要な4つの柱”の1つとして紹介しました。

アメリカのコロナ対策に抜けていること

1)パンデミック制御に必要な4つの柱

「SARS-Co-V2は非常に感染力の強いウイルスであり、その臨床症状は、若年層ではほとんど症状が出ないものから、合併症を持つ高齢者では致命的な多臓器不全に陥るものまで、幅広い範囲にわたっています」、とマカロー博士。そのため私たちが行うパンデミック対策は、4つの柱や適用可能な原則すべてに対処する必要があると言います。

1)伝染の抑制                                                                                                                   2)入院を避けるための発症時の積極的な治療                                                           3)死亡を防ぐためのセーフティネットとしての入院                                               4)集団免疫を補完して危機を収束させるためのワクチン接種

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両端はウイルスの広まりを抑え、ウイルスをできるだけ体内に入れないようにするというものです。”感染対策”の方が個人で取り組める衛生習慣やマスク着用、ソーシャルディスタンシング等になります。そして、いずれ開発されたら、ワクチンによる集団免疫によるウイルス拡散防止を上げています。ここは後々重要になってきます。マカロー博士は、ワクチン接種推奨派の医師です。

当時、一般外来での軽症者の治療は特に行われておらず、「平均的な患者が病院に到着するのは、発症から約14日後、より致命的な合併症が現れ始めてからだ」ということでした。そのため、3番目の入院治療に関しては行われていたものの、早期治療は行われていませんでした。

アメリカでコロナウイルスは一向に減る気配がない中で、在宅での早期治療はこれまで推し進めてこなかったアプローチ。マッカロー博士は、より包括的なアプローチを取らなければ、医療崩壊が起こり、死亡率が非常に高くなる懸念があり、実際にそれが証明されていると言います。


パンデミックの制御には4つの柱があるとマッカロー博士は述べていますが、メディアや公衆衛生当局はそのうちの3つにしか焦点を当てていません。10月26日に行われたエール大学グローバル・ヘルス・ネットワークでのアンソニー・ファウチ博士の発表がその一例です。「メッセージ全体は、感染対策、隔離政策、ワクチンを待つことでした。早期の自宅療養についての言及はありませんでした」。ちなみに、Zoomでのファウチ博士の発表は立ち見が出るほどで、マッカロー博士はの発表は参加者が57人だったそうです。https://www.heartland.org/news-opinion/news/doctors-with-covid-19-put-early-at-home-treatment-to-the-test  より

アメリカ・メディアは、本筋で反論できなくなると、変な攻撃を始めます。余談ですが、上院議会でファウチ博士と闘うランド・ポール議員も医師なのですが、とあるメディアで、”科学の権威ファウチ博士と、医師ランド・ポール議員(耳鼻科)”のような書き方をしていました。ファウチ博士がかなり追い詰められて、「嘘つきって言ってるお前は嘘つきだ!」みたいな発言をした時の記事です。

ですから、ファウチ博士の発表は立ち見が出てよかったですね!と、まずは言っておきます。政策があまりにもコロコロひっくり返るので、立場上、聞いておかなければ?と思った医師等が多かったのではないでしょうか?もし、そうではなく、本気でファウチ博士のスピーチの方を聞くべきと思っていたのならば・・・。

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100万人あたりのコロナ死亡者数の再掲です。ファウチ博士に従っているから、アメリカの死亡率がこんなことになってしまっていることをまずは知るべきです。

本題に戻り、「早期の自宅療養は、病気になってからの入院や死亡を減らすための唯一の方法です。病院はあくまで生き延びるためのセーフティーネットであって、最初の治療の場であってはならないのです」とマッカロー博士。ここはアメリカの医療事情が日本とは少し異なります。アメリカの医療はびっくりするくらい高額です。保険を使っても、1回の診療が8000円近くします。薬代は別です。貧困層でなくても、病院に行くという選択肢は、”最後の瞬間”まで選ばない人が多いものです。”合併症を伴う14日後まで病院に来ない”ーーーというのは、このことが原因です。特に、彼らが使用する治療マニュアルでは、新薬に比べて薬価が安い既存薬が使われています。在宅で、既存薬で、より経済的な負担が少ない治療というのは、普段病院に行かない層の命を救う大きな力となり得ます。

さらに、マカロー博士は政策提案として、インドやブラジルが行っているように、アメリカも家庭用のコロナ治療キットを提供すべきだと述べています。インドやブラジルの成功例に学び、同様のものを取り入れようとするところは、「発展途上国で行ったイベルメクチンの研究は正確性が・・・」等言っている、アメリカの科学の権威者とは随分異なる姿勢です。”患者を救いたい”その一心であることが伝わってきます。

2)パンデミック時の治療法の承認方法

マッカロー博士は、新型コロナパンデミックのような緊急事態には、治療法の承認方法も緊急時に対応するべきだとしています。

ヒドロキシクロロキンを含む抗ウイルス剤による早期治療のアプローチは、新型コロナについてはまだFDAから許可が下りていないため、医師たちはその使用に消極的です。各州では、例えば抗ウイルス剤のラベル外調剤(承認外使用)を制限しており、医師や薬剤師はライセンスの喪失を恐れています。さらに、FDAは2020年6月にコロナ治療のためにヒドロキシクロロキンのEUAを解除した後、ヒドロキシクロロキンを備蓄しています。
「私たちはパンデミックのモデルには慣れていません」と、3月からコロナ患者の自宅療養を開始したタイソン博士(マカロー博士と一緒にプレゼンをした医師)は「私たちは、プロコトールとエビデンスに基づく医療に基づいていますが、パンデミックでは十分な情報がありません。基本的には自分で解決するしかありません」と述べています。両医師は、早期の自宅療養は、コロナの治療を軽視することを意味するものではないと述べています。                   「コロナは非常に深刻な病気であり、何の説明もなく致命的なレベルまで進行する可能性があります。患者が病院に行くまで治療しないという考えは意味がありません」。https://www.heartland.org/news-opinion/news/doctors-with-covid-19-put-early-at-home-treatment-to-the-test  より

このことは、最近のランド・ポール上院議員のスピーチにもありました。医師は通常、自分の経験や、他の研究者・医師によるリサーチや成功事例等をもとに判断し治療していくというのが通常です。なぜ現場の医師の判断に委ねないのか?治験を待たず、早期治療の成功事例に基づいた治療を試みてみるとしている医師・医療従事者の気持ちとしては、手遅れになる前に、治療を行いたいということです。長く使われてきた既存薬は、コロナへの効果が治験で証明されていなくても、副作用というリスクの方はほぼ明らかになっています。それこそ”リスクよりもメリットが上回る”のです。

おそらく日本では普通に行われていることかと思います。それがアメリカでは否定されていたというのが驚きです。しかし、「私への批判は科学への冒涜だ」(ファウチ博士)というアメリカです。マカロー博士への嫌がらせや脅迫は増えていったのはこの頃からではないでしょうか。

この次の段階として、マカロー博士の今年5月に行われた別のインタビューがあります。パンデミック抑制の1つの柱として、推進していたはずのワクチンですが、セイフティ・データを見て、考え方を変えたと言います。さらには、「このパンデミックは、ワクチンから始まった」というような発言もしています。次回はこのインタビューについて紹介させていただきます。


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