人と話すことくらいしか好きなことがなかった母の置き土産
母の日も近いので亡くなった母親のことを振り返ってみると、特に2つ、私に残してくれたエピソードを思い出します。1つは座右の銘にしている言葉で、もう1つは全く会ったことのない人との出会いです。
母トモは昭和14年、愛知県の常滑という所に生まれました。戦前戦後の食糧事情が悪いときの女性にしては大きい人で、165センチほどありました。色白でおかめ顔。体重も相当あったようで、父が言うには「デブこちんをもらってやった」という話です。ノミの夫婦で逆に父のほうが150センチあるかどうか。だ