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分野を知らない人に、届けたり教えたりするための7つのコツ

自分が持っている広報・人事・その他知識を、誰かにお伝えすることに今年は本格的にチャレンジしていきたいと考えている。毎月のnoteでの記載もノウハウ整理としてやってきたが、いよいよちゃんと取り組まねば…という状況に。

ちなみに今月は、勤務先にてウェビナーの質疑応答部分だけ登壇にチャレンジ。
ウェビナー本編の内容は好評いただいたものの、自分のみにおいては反省点多数。。やはりアドリブ力はすぐには上がらないので、今後に活かしていきたい。

そんな取り組みや、新卒研修での指導などにも取り組んでいる中で、「知識がない方にお教えする」時に意識しておいた方が良さそうなことがいくつかあるので、整理して簡単にまとめておきたい。


まず、できるだけ切り出した一つを解答する

練度が上がると小難しく考えがちになり、あちこちに広がる連動性が無視できなくなる。ついでに、様々な意味合いを含みつつ一言で済んで楽だから、専門用語もついつい使いがちだろう。

正しく伝えようとする時に気持ち悪いかもしれないが、複雑に考えすぎて何も答えられないと、すなわち相手も何も知ることができない。切り出した答えでいいので、ひとつだけでも解答し、もし再質問していただけそうならその後に解答を深めていけたらよい。

ちなみに、まったくの分野外から初めて学ぶ場合「わからないことがわからない」ので、個人的な体感では再質問がされない、話が深まらないことが多い。何度も聞かれるような悩みなら、渾身の1つとして、より初心者にわかりやすそうな話を持っていきたい。(学びを深めてきている中級者の方が、質問など話が深まるはず)


あまり回答を欲張らない。「厳密に言うと誤り」を恐れない

上記と重複するが、初めて学ぶような方にとって内容が多く複雑だと理解がしにくいので、説明内容は欲張らないが吉。
さらに、厳密な正しさを大事にして但し書きをたくさんつけながら伝えるよりも、デフォルト化してかいつまんで言う方が理解を促すことがよくある。

個人的には、その分野を極めた人であればあるほど、説明時に厳密さを捨てられず、相手は理解できなかったシチュエーションをよく見るので、気をつけたい。
私自身、ざっくり説明をわざと選ぶ時は、「厳密に言うと違うんだけど、今は全体感を理解してほしいから理解しやすさを優先してざっくり大枠を言ったよ」と伝えたりしている。


手をつけやすい「次の1歩」を添える

特にこれも大事かなと思う点。初心者の方は、まず何をやれば良いかに迷っていることも多いはずで、その手がかりを探すために質問や情報探索をしているのではないだろうか。
自分自身、どうやってきたのかを思い出して回答としてもいいし、あとで振り返ってこれをやっておけばよかったことがあれば、それなどをお伝えできると良さそう。


情報構造を工夫する。背景や目的の整理ステップを踏む

背景や目的などの情報整理がされていない雑多な話し方だお、それらがどうなっているかが気になって、全体把握が遅れる人がいる(私自身が割とそのタイプ。全体感から理解したいため)。

整理されていない情報は、伝達するにしても話の展開が散らかりやすく、必要情報が網羅できないリスクがある。

プレゼン等でストーリー立てて話す時も、最初にテキストで論点整理をした上でストーリーを組んでいく方がおすすめ。伝えたいことをうまく狙った話のつくりにしやすくなる。


宣伝はなるべく避け、補足程度に

どういう文脈で宣伝を混ぜるかだが、「宣伝」であるとわかると拒否反応が出てくる人は多い。
特に、途中でごり押し宣伝を混ぜてしまうと、それまでせっかくよい知識教示をしても「がっかり」な気持ちにさせてしまうかも。

相手のテンションを下げない程度の、さりげない「うちにもこう言う選択肢もありますよ」的な引いた宣伝にとどめたい。
本当に良いコンテンツなら、そんなにごり押ししなくても(サービスの存在のお知らせ自体は重要になってくるが。知らないと選べないので)きっと信頼してくれて相談してくれるはず。


正しく聞こえる論を添えておく

学び始めの人は断片的な内容にロジックを見出して理解しようとする。

その観点で言うと、概念的で正論とされるような内容は、特に学び始めの人にとっては受けが良く、引きになりやすいように感じる。
もちろん、学びを深めた目線では間違いだったり、極端に感じたりと立場により見え方が変わるので、乱用はおすすめしない。とはいえ、伝わりやすさを理解するのに知っておいて損はない目線だと思う。

「学び始めの人は断片的な内容にロジックを見出して理解しようとする」にはしっかり理由がある。理解するには以下の本がおすすめ。


知識も教えつつ、体系立てた説明を重要視する

これは先日、新卒に知識を指導(研修)した時にすごく痛感したポイント。
個別知識を一問一答した時にはしっかり答えられていたのだが、自学ではどうしても体系立てた理解はしづらかったよう。私が行った研修を、体系化の機会にしていた。

同様のことが他にも当てはまると考えている。自学での体系化は時間がかかるし、環境にも左右される。こここそ、人が教える価値なのだろうと思う。
この事実に気づいたのは新卒研修を通じてだが、広報や人事の知識教示においても同じことが言えそう。広報や人事の、体系化におけるつまずきポイントは、まだ私も掴みきれていないので、今後の経験にて深めていきたい。



ちょっと人事・研修っぽい内容になってしまった。。
noteで言語化を続けながら、「広報」においても誰かの壁打ちや知識教示にも取り組んでいきたいので、この内容を今後実践してさらに深めていきたい。


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