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HSP気質の私が読んで楽になった本

カナダに来てから自分のこと、将来のこと、いろんなことを考えるようになった。し、時間を持て余したら本を読むようになった。

その中で、割と最近読んですごい肩の荷が下りた本があるので、紹介したい。


(※この本は、バンクーバーの中央図書館にもあるので(というか、私は図書館で借りて読んだ笑)バンクーバーにいて気になる人は行ってみてほしい。)


HSPという言葉は知っていたけど、「それって考え込み過ぎなだけなんじゃない?」とか、「一回自分がHSPかもって自覚したら、もう、そうとしか思えなくなるだけ。ようは心の持ちようだろ」って考えてた。

けど、バンクーバーに来て出会ってすぐの友達に、私が日頃人間関係で悩んでることについて打ち明けたら、「もしかしてだけど、HSPなんじゃない?」って言われた。

家に帰って早速ネットで調べたり、診断テストをやってみたら、どうやら私はHSS型HSPっぽいみたい。


そうとわかった今、私が思うことは、
「自分がHSPかもって自覚することは、自分をカテゴライズすることになり、結果的に気が休まるし、自分のことを認めてあげられた」
と思っている。


HSPかもって思う前は、こんなことで悩んでるのは私一人だけだって思ってたし、周りに話してもなかなかわかってもらえなくてしんどかったけど、これからは、何かしんどいって思ったら「HSPだからしゃーない」って思えるし、「HSP 対処法」みたいにネット検索できたりするから、気が休まった。


前置きが長くなった。

「『繊細さん』の本」は、まずHSPとはどういうものかについて紹介してくれる。
そして、HSPと一口に言っても、グラデーションがあることも。

私も、ネットで記事を読んでも、「これが全部私に当てはまるわけではないんよなぁ…ってことは、私はHSPでは無い…!?」と、新たなる悩みが生まれたが、グラデーションがあるとわかり、図々しくも(?)HSPを自認させていただいている笑

そして、「繊細さん」の中にも視覚が繊細、嗅覚が繊細など、人によって特長が異なることを考慮した上で、それぞれの繊細さんが疲れ果ててしまった際の具体的なアドバイスも書かれている。とても参考になる。


そして、私的に一番、気が楽になって、全身が軽くなったように感じたのは、「『相手を助けているのに報われない』と思ったら」という章だ。

これはめちゃくちゃ助かった。

私はなんとなく、「この人こういうの苦手だったよなぁ、あ、でもちょうど間が悪くその人の分担になっちゃたなぁ、助けてあげよう」
みたいな感じで、人に求められてないのに、善意で自ら助けちゃうことが多々あった。
自分に余裕があるときならいいけど、余裕がないときでも見て見ぬふりができなくて、気づいたら自分のことで精一杯なのに「私やるよ~!」とか笑顔で声かけていたり。その人がしんどいだろうことを想像すると、私がしんどくて、聞かれる前に手を出しちゃうことがめっちゃ多かった。

で、自分から進んでやったくせに、必要以上に疲れたり。感謝されなくてイライラしたり。

そんな自分が、余計嫌になったり。


けど、この章を読んで、時には気づいていても、割り切りが大事、って、線引きができるようになった。

そしたら、それ以外のことでも、なんか線引きできるようになった。

見えてるけど、いい意味で見て見ぬふりをしてる。


今までは私の良心が痛んで仕方なかったけど、なんだろ、この本一冊丸々読んだら、自分のことを大切にしようって思えたのかな、とにかくいい意味で、五感から入ってくる情報をなんでもかんでも受け取らなくなった。

それができるようになってから、だいぶ楽になったなぁ。



けど、いまだに「きらい」って言えなくて、悩んでるけどね。
本当は「きらい」なのに、気づいたら嫌われないように(?)その場の雰囲気に合わせて顔に笑顔貼り付けて平静を装ってる、というか、むしろ人当たりよくさえなってる自分に何度も気づくくせに、なかなか治せなくて。

でも、何でもいっぺんに改善する必要は無いよね。

ちょっとずつ、「嫌い」って言えていったらいいなぁ


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