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手刈り収穫

手刈りでお米の収穫をしていますが、
真っ先に思ったのは、

こんなことができるのが、どれだけ、幸せか、ということ。

懐かしく、重労働だけど
とても充実する時間です。

いろいろ思い出せば、したくとも
できない人もいた。

また、きっと知らない人でも、
体に不都合でもあれば、できない。

稲刈り、大変だと思えば、確かに大変です。
特に、今回は田んぼの水が切れていない。

泥の中で足がとられ、思いの外、
足がすすまない。

山の水を地下から直接引けます。少し故障したようで、水がまだ出ています。
こんなに水がたまった状態での稲刈りは
初めてです。

それでも、やっぱり、
太陽の日差しを感じながら、
スパッと、稲を刈っていく。

除草していない田んぼ、
浮き草は多すぎるくらい。

その下は、どうなっているのだろうか、

思った以上にたくさん育っているけど、
何か理由はあるのだろうか、などと、

色々考えますが、答えは不明。

わからないけど、良い環境であることは
出会う生き物の種類と数の多さで
感じる。


鹿やイノシシは、
田んぼに来たようです。

マコモダケも少し食べられてしまった。

猪が入ると、泥遊びでもするのでしょうか、ちょっとだけやられました。

それでも、なぜか全く腹は立たない。 
来たか、とちょっとふと
笑ってしまうくらいです。

というのも、この時期は
いろいろとすることが重なり、

毎年、マコモダケを全て
収穫することはできないからです。

ある程度なら、動物に食べてもらっても全く問題ない。

ただ、イノシシは、泥遊びもするのか、ちょっと暴れないで
欲しいが、本音。
でも大丈夫。

これが人やられたとしたら、
腹を立ててしまうかもしれない。

結局、稲刈りは雨もあって、
1日で終わらず。

稲刈りは重労働なのは事実なんだけど、
早く終えたい反面、

心のどこかには、
いつまでもこうして稲刈りしてたい、
と思ってしまう。

やっぱり、稲刈りのような、
自然の中に身を晒すのは、好きなようです。

それだけではない、何か
色々思い出します。

進めながら感じるのは
空気がきれい。

そういえば、公共料金の支払いで、
先日、銀行の窓口に行きました。

銀行内の空気、蛍光灯、風がないところは、
数分で息苦しくなってしまった。

花の香りも、植物の匂いもない。
洗剤のような匂い、
トイレは消臭剤の匂いが
キツく感じてしまう。

ある面、稲刈りよりもずっときつい仕事に
思えてきます。 

きっと給料もいいのだと思うけど、
だからこそ、こういう稲刈りのような、

外で働く時間って
意外に大事なのかもしれない、
なんて考えてしまいました。

家族総出で稲刈りするから、
仕事休み、というのも
もしかしたら、昔はあったのかもしれない。

後になって分かったのは、
稲刈りで、特に足場を取られる場合、

足腰を始め、あらゆる筋肉、力を使う。

全身が筋肉痛になってしまいました。

下手に筋トレなどするよりも、
よっぽど鍛えられるのかも
しれません。


ただ、自分でも分かったのは、

自分は全然トレーニングも
できていなかった、運動不足で

体の使い方も、甘かった
ということですね。

稲刈り、田植え、共に手作業でするのは、
きっといいことかもしれません。


重労働だけではない、
他ももきっと良いことが
あるように思えてきました。

一人で作業を進めると、つい同じ作業を繰り返してしまいます。
でも、時々違う作業をしないと、
体を痛めてしまいます。

稲刈りばかりだと、腰が
まずやられます。

そのため、稲をある程度刈り取ったら、
外で束ねる作業をします。

重ねて、
ワラで束ねる。

その時に使うのは、去年の稾です。
一年たっても、朽ちない。

大半の大型機械だと、
藁は切り崩されるので、
ある面、手刈りは貴重に思えてきました。

家族、仲間とでものんびりやって、
終えることができれば、
きっと楽しいですね。

ちなみに、稲刈りの時ほど、
おにぎりを美味しく感じることがないのも
不思議です。

おひつに握り飯、どんな高級レストランの
食事よりも、いいって
思います。

さて、とりあえず、稲刈りは進めないと
終わりません。

少しでも、早くするにはどうすればいいのか、
考えないけど、体で試行錯誤しながら
体で考えます。

稲刈り用の鎌があるのですが、
ギンギンに研いだ草刈り鎌の方が、

場所と使い方によれば、
稲刈り用よりも使えることも
気がつきました。

特にたまにある、伸びたツルや
邪魔になっている、野草などをサッと刈りたいときは、
草刈り鎌が意外にも使いやすい。

こう動いた方がいい、
こうすれば、少しは楽、と色々
体が分かってきます。

雨が降る前は、鈴虫やコオロギ、松虫の声も聞こえてきたし、
とても気持ちが良かった。

今回も去年に続き、
助っ人なしの一人で手刈りですが、

水さえ、切れていれば、もっと早くできるのに、と思いました。

でも、仮に3人くらいたら、1日か1日半で終えられる。

ふと思ったんだけど、もし家族や親戚総出で稲刈りすれば、

重労働だけど、どこか幸せを感じられるひと時になるのではなかろうか。

もう少し大きい田んぼであれば、
数家族分のお米は
十分収穫できる。

どうも腑に落ちない
近辺のお米づくりが目に入るし、

家族だけで、お米を作るようにすれば、
主食での食生活の安全は確保できる。

ま、そんなこと言っても、手刈りしている人は
ほとんどいない。

大きな機械でやれば、
ほんの10分程度で終わりそうな、
小さな田んぼです。


今回は田んぼの水が切れず、思うように進みません。


泥に足を完全に取られてしまい、効率がよくないです。

このようなことは初めてで、
どうやら、地下水のバルブの栓が閉まらず、水が出ている状態です。

午後は雨が降り、気温も下がってきました。

晴れる時もあるけど、
また明日以降にやろう。


そうだ、写真でも撮りながら山道を歩こう、と。

ミノルタの出番です。

重たいアルファのレンズが活躍してくれます。

今や合間の相棒になりました。
アケビだと思います。高すぎて取れません。
サワガニもよく出会います。
すぐそばにイモリがいました。

誰も手入れしてないけど、柿は綺麗に実っています。
ヒルガオです。
カラスですね。何か捕まえています。
イヌワシを見にバードウォッチングも良さそうです。
とりあえず、カラスやキツネでも
こうして見れたらまずはいいかと。
虹が見えてきました。
オケラです。

何となく、写真が好きな人の気持ちが
分かってきた気がします。

ミノルタのレンズってとっても重たい。

でもずっしりして、しっかり持つ。


重いと、どこか心にも残ります。
重いのが、今の自分には、ちょうどいいのかもしれません。

写真の写りはスマートフォンほど鮮明では
ないけど、
どこか、懐かしさが出てきます。

帰ったら、猫の世話もしないと、
やっぱり稲刈りは、明日改めて続きをすることにしました。

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