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別人のような恋愛観に自分が一番戸惑っている
学生時代の私は
異性と楽しく会話ができただけでドキドキして
あり得るかもしれない甘い未来を空想しては
浮かれきっておりました。
好きな人を追いかけたこともありましたが、
好きになった人に限って振り返ってもらえないので
好意を寄せてくれた人とお付き合い。
それでも、時間が経つうちに愛着が湧き…
湧いてきた頃に
何かしらボロが出ちゃったり相手の地雷を踏んじゃったりして
サヨナラされていました。
そして落ち込んでいても、きっかけがあれば別の人にときめき始める。
まさに恋愛脳な人間でした。
大学卒業してから2年の月日が経ちました。
ほとんど出会いなんてなかったはずなのに
旧知の関係やマッチングアプリの恋活でそれなりに異性との時間を過ごすうちに
過去の自分からは想像できないぐらい、気が付いたら恋に踏み込めなくなっていました。
昨日、ふいに繋がれた手。
決して嫌いなわけではない、いい人だと感じている相手から。
学生時代なら、困惑しながらも喜んで繋ぎ返していたと思うのです。
でも昨日は、手を差し出すことはしても、握り返すことができませんでした。
「もうちょっと一緒に居たい」という言葉も。
学生時代なら、恋愛ゲームのフラグ回収の要領で「はい」と答えていたと思うのです。
でも昨日選んだ選択肢は「夜遅くなると家族が心配するから」。
その後の相手の顔は、申し訳なくて見られませんでした。
この事を話すと、長い付き合いの友人からはこう返されました。
「昔から、付き合ったら好きになっていたじゃない」と。
確かにそう。
きっと彼とも、思い切ってお付き合いしてみたら、大事な人になるのかもしれない。身体を重ねればなおさら。元カレたちの前例だってある。
今までそうしてきたはずなのになぁ。
彼との時間は、楽しい時間です。
ですが、それよりも自分の時間の方を、欲しくなってしまったのでした。
昔ライフワークだったはずの、甘い空想の時間は、
もちろん今も変わらないけれど、回数が減ったのは確実でした。
誰かとデートする時間よりも
好きな時に寝て、起きて、勉強して、買い物へ行って、やりたいことをやる自分の時間の方が、大切になっていたのです。
ああ、彼を受け入れられない理由が分かった気がします。
彼が私に注いでくれる時間や金銭、愛情に応えられないから。
向こうは私を喜ばせるためにお店を探してくれているのに
その間彼を忘れて自分のことばかり考えてるなんて、あまりにも不平等だ。
かといって、付き合えば彼と同じ熱量を返せるという保証もない。
結婚の話なんかもいずれ出てくるんでしょうが
その覚悟もまだないのです。
昔の私には全く考えられなかった
交際することへの責任のような、ルールのようなもの。
それに悩むようになったのは、少し大人になったからなのでしょうか。
学生時代の私というのは、今思い返せば勘違いしているところもあって
すごく恥ずかしい人間だったけど
そのぶん恋へのハードルが低くて、楽しくて良かったのかな。
とか言って、30代が近くなると急に焦りだす未来なんかも見えちゃったりして…。
この一文を書きながら、じわっと変な汗がにじみ出てくるのでした。
野乃
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