異変【日記】
金曜日は、会社を早退していた。
実質、3時間しか出勤していない。
帰宅命令が出たからだ。
「熱中症により、休養が必要なため」と。
「しっかり休んでね」と同僚や先輩に見送られた後、家路を辿っていった。
先日の肉体労働による筋肉痛で軽やかとはいかないまでも、足はしっかりと動く。
痛みはあれど、急ごうと思えば走ることもできた。
そう、熱中症だなんて嘘。
単なる表向きの口実だったのだ。
本当は
勤務中に涙が止まらなくなってしまったから。
木曜日は、大仕事がひと段落した日だった。その分、金曜日の出社は12時と、随分な余裕をもってきたはずだった。
でも、仕事の疲れは取れてなかったのか。
妙に心が騒ついていた。
気を抜いたら何かが崩れそうな、そんな感覚だった。
でもまぁ、今日はそんなに大した仕事はないだろう。黙々と作業すれば、終業時間まで過ごせるはず。
…なんて思っていた、が。
ここでちょっとしたアクシデントがあった。
上司に呼び出され、ミスを指摘されたのだ。先日の仕事の件で、過失はもちろん私にあった。
きつめの冷たい口調。
この上司の叱責はいつもこんな感じだ。
叱られる事が初めてという訳でもないし、何より私の自業自得だし
普段ならグッと歯を食いしばって感情を収めていた
のに
叱責が終わった後、ふと一人の空間になった時。突然涙が溢れ出てきてしまった。
いつもなら、泣くほどじゃない事なのに。
ひぃひぃ声を漏らしながら。
で、隠れて泣いていたつもりが、通りすがりの部長に見つかってしまう。
なにか辛いとかしんどいとか訴えたような記憶があるけど、そこはあまり覚えていない。
涙を止めたあとも、下手に口を開くと嗚咽を漏らしそうで気が抜けない。
家に帰ってから、またぶり返して泣いた。
……
昨日は出来る限り仕事の事を忘れるために、転職相談に行ったり好きな音楽を聴いたり…ある意味努力していた。
(残念ながら連絡が来てしまい、そうともいかなかったけど)
またもうすぐ月曜日がやってくる。
出勤時間がやってくる。
次はどんなメンタルで出勤を迎えるのか…。自分で整えるしかないのだけれど、不安ではある。
だから一応、ここらで決まり事を一つ設けることにする。
次に似たような事態が起こったら一度クリニックのお世話になる、という…。
…もっとも、そうじゃなくてもお世話になるかもしれないけれど。
野乃
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