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「寄生獣」の浦上に対する村野の意見〜品田 遊『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』2021、イースト・プレス

 品田 遊『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』2021、イースト・プレスを読みました。面白かったです。

 オモコロのライターとして知られるダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊が反出生主義をテーマに書いた小説。人類を滅ぼす力を持つ魔王が、人類を滅ぼすべきか、人類の代表10人に話し合わせる、という対話劇。そしてその10人の中に、反出生主義者がいて・・・という話。

 反出生主義というのは、古代ギリシャの時代から割と繰り返されてきた言説、というか、「パンクな叫び」としてあったらしい。私は不勉強なので、詳しくはWikipediaとか見てもらったほうがいいと思う。

 本書では、人間には「産む自由」もあれば「産まない自由」もあって、後者をみんなが選ぶなら、人類は魔王の力などなくても勝手に滅ぶとも言っている。少子化による社会の活力の低下がリアルな問題になっている先進諸国においてはただのつくり話ともいいにくい話。

 あれだね、最近だと『進撃の巨人』で兄貴がエルディアを滅ぼす手段としてやろうとしてたやつだ。

 反出生主義者の言いぶりとしてはこういう感じである。

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