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「考えすぎ」問題/「自分の機嫌は自分で取るべき」か?/チャット型コミュニケーションとFOMO/瞑想のコツ/エリートとコモナー/雑談と記憶の外部化
それは「考えすぎ」なのか「考えなさすぎ」なのか しばしば私たちは、物事がうまく進まない場面で、その原因を「考えすぎ」に求める。確かに、いくら考えてもわからないことだってあるだろうし、そういう時は考えるより動いてしまった方がよい。 一方で「考えなさすぎ」が原因でうまく進んでいない場面も我々は時に目にする。同じようなトラブルを繰り返して、その都度損失を出しているにも関わらず、その原因をまともに考えていないために、また同じことを繰り返す、というような。 この二つは一見別々のベ
まちづくりが「楽しくないとできない」時代はいつ始まったか?〜浅石裕司、吉村輝彦『「楽しさ」概念による「住民主体」の捉えなおし地域福祉・まちづくり分野における文献レビューをとおして』
よく知られる通り、従来の地域組織においては、どこでも担い手不足と高齢化が慢性化している一方で、子ども食堂などの新しい活動が出現し、地域で活動してもいる。 普段、従来の地域組織に関わっている立場からすれば「どうせ活動するんやったら子ども食堂もええけど、従来の組織に参加してくれてもええんちゃうの」と思いがちだ。しかし、そうはならない。ということは、なんらか理由、メカニズムがあるはずだ。 ではそのメカニズムとはなにか。そんな疑問にヒントを提供してくれる論文が、浅石裕司、吉村輝彦