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マルチセクター組織のレシピ

まちづくりは参加と協働が大事だと言われて久しい。ここでいう参加と協働というのは、公共サービスを自治体が独占して担うのではなく、企業やNPO、学校や病院など、様々な異なるセクターで相互協力しあいながら担うことを意味している。そこで作られる組織体をマルチセクター組織と言ったりする。

マルチセクター組織の設立は確かに望ましいことであるが、一方でセクター間では当然、組織の事情や背景が異なる。それゆえ、マルチセクター組織の形成や維持は簡単ではない。

では、ワーカブルなマルチセクター組織はどのように形成されるものなのか。この疑問に示唆を与えてくれる論文が、齊藤紀子、清水さえ子(2018)「社会的課題解決のためのセクター間協働の発展プロセス―高齢者向け生活支援活動「まごころサービス」を事例とした実証研究―」である。

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