「無関心が一番の悪」説とアテンションマネジメント
「無関心が一番の悪だ」というような慣用句がある。例えば海外で悲しいニュースがあるとして、その問題を解決できないことは悪いことではなくて、問題に無関心であることが、なによりも悪いことだよ、だからいたずらに無力感に苛まれることなく、関心を持とうね、というわけだ。言っていることはわかるが、なかなかマッチョな言い回しだと思う。
この慣用句に触れるたびに思い出すのが、アーヴィング・ゴフマンのいう「儀礼的無関心」だ。ゴフマンは1950年代のアメリカのミドルクラスの公共空間でのふるまいか