見出し画像

苦手なことから、得意なことを考える

「長所は何ですか」
「得意なことは何ですか」
という面接では定番ともいえる質問に答えるのが、私はかなり苦手だ。

しかし、今日は「#書く1ヶ月チャレンジ」の「Day12 自分の得意なこと」。

「Day10 自分の好きなところ」を何とか乗り越えたと思っていたが、まだこの質問が残っていた。

なぜこの手の質問が苦手かと言えば、どうしたって、胡散臭い回答になることが避けられないと思うからだ。

たとえば、就職試験の面接だったら、その職業にとってマイナスイメージになるようなことは言えないだろうし、誰だって自分をよく見せようとするだろう。
とは言っても、あまりにも嘘っぽいことは言えないから、自分がいかに優れているかということをほどほどに主張しつつ、謙虚さも滲ませる。

謙遜して答えられないのではなくて、そんな意図を見透かされるのが嫌なのだ。


さて、それで今回の記事のテーマもどう書くか悩んでいたが、私は一冊の本を思い出した。

その本とは、八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のもやもやから解放される自己理解メソッド』(KADOKAWA、2020年)である。

この本は、2年前に読んだ本で、読んだ直後にもこの本を紹介する記事を書いている。そのときはこの本を用いた自己分析の結果を載せたが、今回は巻末に収録された自己分析に役立つツールの一つを紹介する。

そのツールとは、「得意なこと(才能)の100リスト」というものだ。

このリストの面白いところは、得意なことに対して、その長所と短所がそれぞれ書かれている点である。

たとえば、「改善する」という才能の項目においては、以下のように書いてある。

長所使い:足りないスキルや知識を補える
短所使い:変えられない性格を変えようとして疲弊する

同書、p.212

そのどこが面白いかと言うと、このリストを見れば、矛盾しない長所と短所を見出せるのだ。

長所と短所は表裏一体であるとよく言われる。

このリストを使えば、長所から短所を探すこともできるし、逆に、短所から長所を探すこともできる。

私は、自分の短所から、長所を探してみることにした。

私に特にあてはまると思うものを、5つ抜き出してみた。

・変化がないと飽きる
・ネガティブになりすぎる
・納得いかない仕事にモチベーションがわかない
・アウトプットを意識しないと学ぶだけで終わってしまう
・考えがまとまっていないと上手く説明できない

同書、pp.212-219

このリストをもとに、短所を長所に言い換えると、以下のようになる。

・変化がないと飽きる
→才能:より効率的な方法で実行する
 長所:やり方を柔軟に変えて効率的に進める

・ネガティブになりすぎる
→才能:問題を見つけ出す
 長所:問題から目を逸らさない

・納得いかない仕事にモチベーションがわかない
→才能:倫理観が強い
 長所:世のため、人のために行動する

・アウトプットを意識しないと学ぶだけで終わってしまう
→才能:新しいことを身につける
 長所:新しいスキルをどんどん学ぶ

・考えがまとまっていないとうまく説明できない
→才能:じっくりと考える
 長所:わかりやすく整理して説明する

同書、pp.212-219


私の場合、長所から探そうとすると、取り繕ったような回答になってしまって、本当の自分とずれているような気がしてしまう。

けれど、今回は、素直な気持ちで短所を選んで、それをひっくり返して長所を見出しているから、変に取り繕ったり、謙遜したりせずに長所を見出すことができた。

見いだされた長所は、自分の特性をどんなふうに生かしたらいいのか、という指針にもなる。

私のように、なかなか素直に自分の長所を語ることのできない人は、このリストを使って、短所から長所を見出してみてもいいかもしれない。


この記事が参加している募集