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わたしへのricettaーゴッホへの歌ー

私のnoteでは、芸術作品を、お悩みに応じて処方するricetta(リチェッタ)を提供しております。

いつもは、提供する側なのですが、ときどきお客様から私へリチェッタを提案していただくこともあります。

今日は、ある方から私へのricettaを紹介させていただきます。


最近、私は、ある方からのコメントがくるのを、とても楽しみにしています。

その方からのコメントがくると、とてもわくわくするのです。

その方のコメントそのものがとてもすてきなのですが、それだけでなく、私が、記事を通して伝えたかったことを汲んで、それに合わせた音楽を教えてくださります。


そのある方というのは、marthaさんです。

marthaさんは、まだ一つも記事をあげていらっしゃらないため、私の記事に対するコメントからしか、marthaさんについて語ることしかできないのですが、そのコメントで教えてもらった曲を聴いたら、きっとmarthaさんがどれだけ素敵な方か伝わるのではないかと思います。


marthaさんから教えていただいたのは、すべて英語の曲です。

英語の勉強にもなるので、今回は、歌詞を部分的に翻訳しながら、楽曲を紹介したいと思います。


まず、この記事に寄せてくださったのがこの曲。


Paul McCartney and Wings.. With A Little Luck

With a little luck, we can help it out
We can make this whole damn thing work out
With a little love, we can lay it down
Can't you feel the town exploding?

There is no end to what we can do together
There is no end
The willow turns his back on inclement weather
And if he can do it, we can do it, just me and you

And a little luck, we can clear it up
We can bring it in for a landing
With a little luck, we can turn it on
There can be no misunderstanding

出典元:https://www.youtube.com/watch?v=KzH-2NgtaZk&feature=youtu.be

ほんのすこしの運があれば、ぼくらは切り抜けられる
こんなクソみたいなことだってやれるさ
ささやかな愛で、ぼくらは砲火を浴びせるんだ
ほら、街が燃え滾るのを感じるだろう?

ぼくらが力を合わせてできることに、限界なんてない
限界はないんだ
雨風にさらされても、柳はしなって耐える
柳にできるなら、ぼくらだってやれるさ
そう、ぼくときみにだって

ほんのすこしの運があれば、ぼくらは解決できる
終着点にむかって、解き明かすんだ
ほんのすこしの運があれば、明かりはともせる 
誤解なんてないんだ (拙訳)

たぶん訳としては、変なところがたくさんあります。turn it onが何を意味しているのかよくわかりませんでした。日本語でも、歌詞を解釈するのは難しいですが、それを外国語でやるのはなかなか大変ですね。
イタリア語の歌詞を一回自分で訳していたことがありますが、そのときもよくわからない箇所がたくさんありました。


でも、この私のちっぽけな理解力でも、とてもいい歌詞だということはわかります。
marthaさんは、with a little luck「ちょっとした幸運を」を英文メールの最後に添えるそうです。私も、英文メールを書く機会があったら使ってみようっと。



別の記事でゴッホについて触れたときには、こんな曲を紹介してくださりました。

don mclean Vincent 
Starry
Starry night
Paint your palette blue and grey
Look out on a summer’s day
With eyes that know the
Darkness in my soul.
Shadows on the hills
Sketch the trees and the daffodils
Catch the breeze and the winter chills
In colors on the snowy linen land.
And now I understand what you tried to say to me
How you suffered for your sanity
How you tried to set them free.
They would not listen
They did not know how
Perhaps they’ll listen now.

出典:http://www.magictrain.biz/wp/blog/2018/07/21/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%EF%BC%88%E6%98%9F%E9%99%8D%E3%82%8B%E5%A4%9C%EF%BC%89%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%92%8C%E8%A8%B3/
星々の降りそそぐ
星降る夜
パレットに青色と灰色をのせ
夏の日を見つめる
ぼくの心の闇を知るその瞳で

丘に落ちる影
木々や水仙をスケッチし
風や冬の冷気をとらえる
雪のように白い画布という大地のうえに、色がつく

今なら、あなたの言おうとしていたことがわかる
あなたは正気だから苦しんでいたんだって
常識にとらわれた人たちをあなたは解き放とうとしたんだって
あなたの話を聞かなかった人たち
話をどう聞いたらいいのかもわからなかった人たち
たぶん、彼らも今ならあなたの話を聞いてくれるだろう (拙訳)

ちょっと意訳しています。
訳していて引っかかったのが、snowy linen land。
直訳すると、「雪のリネンの大地」。これはただ雪のように白いということのようにも思えますが、もしかして絵を描くキャンバスのことを指しているのだろうか、と思い、ネットで検索。

このページの回答者さんは、私と同じくキャンバスだと考えているようなので、上記のように訳してみました。



この曲、ものすごく好きです。
あとで自分のために全文訳したい。


私、ゴッホ好きなんですよね。

好きな方多いと思いますが。

ゴッホに捧げられた小説や絵本も好きです。



私は、イタリアに留学していたとき、オランダにも旅行しました。
同じ研究室の先輩がオランダに留学していたので、そこに泊まらせてもらいながら。

もちろん、アムステルダムにあるゴッホ美術館も訪れました。

いま思うと、とても贅沢な悩みなのですが、その頃の私は、毎日のように名作を見てすこし疲れていました。

作品を純粋に見たいというよりも、せっかくヨーロッパに留学しているのだから、見られるものを見ておかなければという義務感に駆られていました。

楽しいはずなのに、楽しめない自分がすごく嫌になっていて。

どんよりと雲に覆われたアムステルダムの街を歩きながら、私の心もどんよりとしていたわけです。

でも、やっぱり、ここまで来たのだから、ゴッホ美術館も見ておこうと美術館へ入りました。

力強いゴッホの絵なんてみたら、ますます疲れちゃうんじゃないかと思っていました。

でも、ちがった。

ゴッホの絵の鮮烈な色彩を見ていたら、私の心にあったもやもやがどこかへと消えていきました。


そして、絵を描きたい、と強く思いました。

今すぐ、キャンバスに向かって、絵を描きたい、と。

ゴッホの絵は、技巧的にはうまいというわけではないかもしれない。


でも、観る者を惹きつけるなにかがある。


じっと見ていたら引きずり込まれそうな何かが。


そして、強く刻まれた筆触は、私の心の表面にもそっと触れました。


あのときは、描きたいと思った気持ちをそのままキャンバスにぶつけることはありませでした。

でも、あのときゴッホの絵に触発されて生まれた熱いきもちは、いまも私の心の奥に秘められています。


marthaさんが教えてくださった曲のおかげで、私は、そんなことを思い出したのでした。


marthaさんは、ほかにもたくさんの曲を教えてくださったので、少しずつ訳しながら勉強していきたいと思います。また、noteにもあげたいです。

洋楽で勉強するというのは、難しいけれど、とても楽しいですね。

marthaさん、すてきな勉強法とすてきな曲を教えてくださって、ありがとうございます。


プレッシャーには感じないでほしいのですが、marthaさんからのコメントが大好きなので、これからも素敵な曲を教えていただけたら嬉しいです。

そして、marthaさんのnoteの記事も、きっととても素敵だと思うので、ぜひ記事を書いてほしいです!


私へのリチェッタは、ほかの方からも届いているので、また紹介させていただきたいと思います。

また、みなさんからも、私へオススメしたいものがあったら、教えていただけるとうれしいです。