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[学校×教育×文学]挿話閑話

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ほぼ週刊の予定ですが、不定期連載。 学校教育をめぐるあれこれを、言いたい時に、言いたいように書き付けていきます。#学校×教育 文がクソゥあかんわ^^;
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2020年6月の記事一覧

ヴァーチャルでリアルなこの世界をめぐる断章

ヴァーチャルでリアルなこの世界をめぐる断章

N高校をつくった大人たちが「ネットだけではなく、リアルも大切にしている」という類のセールストークをしていたところ、当のN高生から「先生たちはネットとリアルとかって区別してますけど、僕たちにとってはどっちもリアルですよ」とダメ出しされたという話があります。

外部からの批判を見越した対応として「リアルも…」と言っていたわけですが、ネットの可能性を信じている大人にとっても、ちょっと虚を突かれるダメ出し

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リモートワークの罪悪感をめぐる断章

リモートワークの罪悪感をめぐる断章

働き方改革という意味でも、学び方改革という意味でも、少なくとも感染リスクが十分に下げられない状況であるなら、すべてを対面授業でやらずにオンライン授業を取り入れる方法には、デメリットだけではなく多くのメリットがあります。

不登校の生徒が授業に参加しやすくなるとか、子育て期の教員が働きやすくなるとか、産休代替の教員をより広い地域から探せるとか、学び直しが用意になるとか、オンライン授業を経験することで

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COVID19とサバイバーズ・ギルト

COVID19とサバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルトと敗戦後新美南吉の「ごんぎつね」や夏目漱石の「こころ」が敗戦後になって国語教科書に広く掲載されるようになったのは、サバイバーズ・ギルト(生き残りの罪障感)がモチーフになっているからだという仮説を提示したことがあります。2004年5月の「敗戦後文学としての『こころ』―漱石と教科書」が最初に公にした論考です。

こちらはウェブ記事ですが、かつての私がこんなことを書いています。

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