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「Z世代の若者」の正解

社会で揶揄される「Z世代の若者」。
その大半を形成している要素に、受験での経験があると思う。
例えば「指示待ち」が多いのは、やる気がないからじゃない。塾という自分に合ったカリキュラムを組んでもらえる場所に行き、そこでもらった課題を解くことこそ努力だと考えてきたからではないか。
親や塾講師に従っていれば、それなりの学校に行けたという経験が、「キャリアに意欲がない」若者を生んだかもしれない。
そして「タイパ重視」は、学校で教科書をじっくり読むより、参考書や塾で要点や裏技を教わった方が合格に繋がった経験からきていないだろうか。

学ぶのではなく、学びに行こう。
つかみ取るのではなく、もらいに行こう。
機会を生み出すのでなく、機会がある場所に行こう。
それが「Z世代の若者」の自主性、努力のあり方な気がする。

それで通じていたものが、学生から社会人になった途端に変わる。
砂漠に放り出され、ここで一人で生きていけ!とまでは言わずとも、
異国に放置される感覚。
案内所や警察署、母国の大使館(先輩や上司をはじめとする困ったらきいてね!窓口etc)といった助けてくれそうな場所を渡り歩くも、たらい回しにされた挙句解決せず……といった状況に陥る。
そして「自分で調べろ、なんとかしろ」と言われ頭を抱える始末。
そこを努力するのは、「なんか違う」が本音である。
だって、正解は時間をかけて導き出すものではない。
どこかにあるそれを、だれよりも早く手にすることが勝ちなのだから。

「Z世代の若者」について書かれた記事は世の中にたくさんあるけれど、
このことに言及したものは、多くない気がする。
気づいていないのか、はたまた気づかないふりをしているのか。









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