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たまに虚無 #4

夢を見た。
ある人(名前を伏せなきゃいけないわけじゃなく、知らない人だけど夢の中では知ってる人で知り合い)から私に電話がかかってきてるのに、私のスマホに「電話に出る」という類のボタンが表示されず私は電話に出ることができない。何度も着信があり、その1回ごとの着信は長い。電話に出る類のボタンが表示されないから、私は電話に出るために設定やら別のボタンを押したり試行錯誤するけど、ずっと電話に出ることができない。何で出れないんだろう…と焦る。「何で出れないんだろう」は言葉としても出た。私の隣で(夢の中で)友達(という設定になってる人で現実は知らない人)がいるけど助けを求めたり相談はしないし、彼女も私を見たり声をかけたりしない。私はずっと「何で電話に出ることができないんだ」と自分の機械音痴さや、要領の悪さを悔やみながら目が覚めた。結局電話には出ることができなかった。
「夢占い 電話」で検索したけど、私の夢に近い内容のものはなかった。少し近いかな、と思うものが「気持ちが伝わらない」の暗示らしく、若干絶望した。
携帯のアラームを止めて単発バイトに行く準備をして、家を出た。

電車を待ちながら、たまに虚無をひょいと乗り越えて、軽く絶望していた。夢の内容の暗示と自分自身を結びつけて悟った。私は言葉が好きなのに言葉が苦手なのだ。言葉が好きだから文章を書くのが好きだし、表現することが好きだ。けどその言葉が「口から発するもの」だったり喋る、話すことになるともう苦手まっしぐらになる。基本的に話が長くてまとまらないのは言葉が苦手なせい、仕事では確実に接客業や営業には向いてないし、正直仕事内容のひとつの「電話応対」は苦手だ。自分から応募したくせに面接に来てくださいと言われると、書類選考通過の喜びより面接嫌だなという気持ちの方が勝つ。頑張るぞ思いながら自分なりに対策するけど想定内のことを聞かれても予想外のことを聞かれても上手くしゃべることはできない。そういえば、20代前半は「大学生に戻りたい」と毎日のように思ってたけど、「じゃあまた就活と卒論もやるのか」ってなったら二度とやりたくないと思ってた。結局私は就活をしているけど、「また就活、特に面接受けるのが嫌だったから転職への腰が重かったのも一理ある」と納得した。こうやって言葉が「書く」という行為になると自分自身を客観視してスラスラと表現できるし、かと思えば思いの丈をめいっぱいぶつけたり広げたりとできている。noteが自然と続けられているのも「書く」からだ。

単発バイトも続いてるし、この間ヒールも履いたからか最近巻き爪が痛む。治療で通ってた病院でもらったプレートをはめる。目に入ることで「嫌な思い出」を連想させるものは捨ててしまいたい、それか、上書きしたい。だからKindleはもういらないって思ったし、お金を貯めてゲームを買いたい。

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