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私たちはここにいる

2020年12月10日
登記を終え、
2021年4月
訪問介護事業所を運営スタート致しました。

私は今まで経営なんてしたことはもちろんありませんし、教わったこともありません。
でも、
不完全すぎるといってもいいくらいの私を認めてくれる仲間・周囲の経営者・知人がおり、経営者になんとかなることができました。

どうなるかわからない不安な中で、
一緒にやろうと思ってくれた仲間に対して私の義務は、
環境を整えること
自由に休みが取れること
あなたがいいと利用者さまが仰るけど、代わりを必ず用意すること
やったらやっただけ報酬を得られること
この3つを実現することだと考え、まずは自由に休みが取れるように人財確保から着手しました。

環境を整えることをお話するとみなさんの中では、
「え、それって当たり前でしょ」と思われる方も多いとは思います。
訪問介護事業所の現状は、10人以下の事業所がほとんどで、代わりのヘルパーまで補填できない事業所も多く存在します。
ヘルパーさんが利用者さんと相談して、訪問をキャンセル、もしくは別日に変更することによって、ヘルパーさんがお休みを取得するようなこともございますし、同じ利用者さんには複数事業所が介入している場合も多く、関連事業所に依頼するということもございます。
「あなたにきてほしい」という利用者さんのためと思い、頑張ってしまうヘルパーさんも少なくありません。
そんなこともあるので、まずは利用者さんの都合を優先しつつ(利用者さんがヘルパーの都合を優先することなく)、自由に休みがとれる環境をつくりたいと思いました。

ひとつ人財確保に対する恐怖があって、“”人“”によって組織はもちろん、人と人が崩れることや会社が損害を被ることを目の当たりにしてきた経緯があり、求人をかけることに非常に抵抗がありました。

従業員が複数いる事業所内において、1番の信頼を築いている人が退職すると、周囲も退職し別事業所へ異動したり、事業所を新たに立ち上げることも少なくなく、ひとりの人により会社の存続すら難しくなる場合もある。

その他には、
嘘の噂でも、噂を流す人が見え方・見せ方がうまければ、噂を流す人と聴いた人の信頼関係のほうが強くなる。
強くなれば、束になって言いたいことを言ってくる可能性もありますし、指示も通らなくなってきます。

そんな理由から、私は直接声をかけるという採用をするに至ります。

毎日6:00~19:00で訪問を行い、終わってから人と逢う予定を組み、とにかく人と逢いました。
逢いたいという素直な気持ちもありましたが、
目の前の相手になにかあったとき真っ先に私の顔が浮かぶようにしておきたかったためです。

そこから繋がった採用も多くありました。

でも、このままのペースでは遅すぎる、もっと幅広く知っていただきたいという思いが強くなりました。

どうしたら知ってもらえるか
そして質の高い介護ができるような人財を集められるか
常に考える中で、私の懸念していたことがもう一つあります。

それは、質の低さです。
利用者さんに対して自分なりに一生懸命やってきたからこそ、変な人財を訪問させることだけは嫌でした。
変な人財とは、 
連絡もなしに来なくなる
訪問当日に訪問していない
訪問した先で自分の話ばかりする
訪問した先で窃盗する
こんな人財も出会った事がありました。
変な人財を介入することによって、クレーム処理という仲間が対応する仕事が増えますし、利用者さんとの関係性も崩れ修復するのに時間がかかります。
なにより利用者さんが嫌な思いをしたという事実は消えないので、そこが1番心配でした。

だからこそ、素質のある(素直にありがとうごめんねが言える)、質の高い人財を確保しようと考えました。

介護業界にいる人たちが一概にそうとは限りませんが、嫌だったら横から横へ異動している人が多く、こうあるべきというバイアスがある方を染めることは難しいと考えたため、
全く違う業界から介護へ集めることで、マイナスにひっぱられる業界ではなく、プラスに引き上げ、サービスや人財の質の向上と、今いる仲間、私自身も向上したいと考えたわけです。

国の方針は、
施設をつくるより、自宅で介護をすることを推し進めている。
介護の専門性を高めるような仕組みをつくろうとしている。
そういった中、訪問介護事業所の現状は、
小規模と言われる10人以下の事業所が多く、誰か中心人物が抜ければ一斉に抜けることもあり、伴って事業所の運営自体ができなくなる事業所も多い。
倒産理由は、人材不足によるものが過半数。
求人倍率は15倍。
ひとりの利用者さんに対して、一人のヘルパーさんしか入っていなければ、代わりもいないので休みたいときに休めない。
ひとりの利用者さんに対して、一人のヘルパーさんしか入っていなければ、当たり前化されることが増え、つまり、“いつも”ができることで、お互いに負担になることもある。
小規模同士の繋がりが薄い。
就職先はどこでもあるとマウントをとったり、甘えがみえる職員が多い。
利用者さんの都合ではなく、ヘルパー都合、会社都合が多い。














ペースを早めるには?
多くの中から選ぶには?

最終的に従業員の環境を整えるには?

















私の中で横のつながりを大切にすることによって変えられるのではないかという結論に至り、
2023年4月統一地方選で、千葉市中央区から立候補することを決意しました。





































次回に続く。




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