志稲

俳号は南波志稲(ななみ・しぃな)、筆名・HNは志稲。2014〜2018年短歌は黒瀬珂瀾…

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俳号は南波志稲(ななみ・しぃな)、筆名・HNは志稲。2014〜2018年短歌は黒瀬珂瀾氏に師事。2018年~蒼海俳句会会員。

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    2017年末に挙行した「ひとり百首会」の関連記事です。

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これまでにやってきたこと一覧

自己紹介代わりに、これまでに企画して作った本や開催したイベント等をまとめました。(*2023年5月追記あり)(*2022年12月追記あり) 「文芸企画ライブラリ」「稲や書店」は文学フリマ等のイベント出店時の個人サークル名です。 ☆随時追加UP予定です。 一箱書店・書肆のぎへん店主 2023年4月29日、練馬のvita passo楓の樹10号[&B]さん内に棚をお借りし、小さく本屋をはじめました。 「詩歌の一箱書店」として詩歌(短歌・川柳・俳句などの短詩ジャンル)の「推し活

    • 『蒼海』21号掲載7句

      都庁舎に南北の塔おぼろ月 道端に眠る老女や雪柳 不織布は舞へわが春の帰還せる 春灯し伸びては消ゆる影ぼふし 白木蓮もんわりコインランドリー 葉桜や社食のやうな恋だつた 雹降つて歓声ののち震への来           南波志稲 作句時季はちょうど1年前くらいです。都下のK市から23区内に転居した直後でした。狭い部屋でしたが、通勤時間を短縮できたのは本当によかったです。 昨年の春は一箱書店を始めたり、下北沢のHONKEという共同図書室の棚主になったり、学芸員の資

      • 『蒼海』20号掲載7句

        休職者の席にみかんと諸々と 列長くレシート長く大晦日 乗初に朝日賜物めいてをり 初詣みくじ見せあふてふ光 立春の朝やバターの指拭ふ 頬張れば大袈裟にはみ出すレタス 角筈に眠るたましひ春霞            南波志稲 作句時季は一昨年の年末~昨年の早春。 蒼海への投句をnoteにUPするたびに1年前を振り返ることになるわけですが、かなり昔のことのように思えます。私事ですが2023年はいろいろなことがありすぎました。 前記事の2023年の振り返りで「東京を離

        • この1年を振り返る(2023年)

           1年の振り返りは毎年この時期にUPしているのですが、その前に近況報告を。実は仕事を辞めて東京を離れることになりました。兄が転勤で地方にいるのでそこへ居候します。引越は来週末です。関東を遠く離れることになります。  こうなるに至った主な原因は、昨年からの体調不良です。検査してもはっきりせず、おそらく年齢的なものと思われ。対症療法的なものは続けてきたのですが、とにかく体力が、それから気力が続かなくなってきました。  仕事も派遣先の都合でいろいろ変わったり、不安定だったり。だっ

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          『蒼海』19号掲載7句

          早退の吾に充ちゆく秋の昼 糸屑のごと残る蚊や吸はせとけ 銀の腹舐めて秋刀魚に猛る火よ 話せずばただ触れたきを星月夜 マフラーに鼻先埋む受験の子 飴の匂ひ鉄焼く匂ひ一の酉 汝が好む湖沼のはなし掘炬燵          南波志稲 作句時季は昨年の秋~初冬。 この頃は派遣社員としてとある大学の入試広報関係の部署で働いていました。詳細は省きますが多忙でした。「早退」したのはワクチン接種のためだったかな。(実体験だけで作句しているわけではないです) 投句の季節とnot

          『蒼海』19号掲載7句

          2023.8.27日 夏休みの終わり

           今年の春先くらいからnoteに書いていた日記を非公開にしました。 心境の変化…といいますか、いつもの筆者の気まぐれです。何卒ご了承ください。  最近、日常生活にまつわる短い文章のご依頼を受けて(その件はまた正式にお知らせします)、それをきっかけに現在の自分が何を求めているのか考える機会がありました。求めているのはこれです、とはっきり言えるものは無いのですが、逆に求めていないもの・欲しくないものはけっこうあるなぁと思い当たりました。  体力や気力の衰えから、自分に背負える

          2023.8.27日 夏休みの終わり

          『蒼海』18号掲載7句

          汗ゆ汗生るるごとしもオフィス街 涼しさよ五色のガラス陽に透けて 夜のプール上がり一礼する媼 水飯やわが身を管と思ふとき 空蝉の残れる葉裏日は高し 古きポンプ巻く朝顔や次は何処 室外機のほとぼり冷めず今朝の秋            南波志稲 作句は1年前の夏~初秋です。 今年もすでに猛暑ですが昨年も暑かったなぁ。そんな暑さの中、米どころの温泉地に避暑に行ったり青梅に映画を観に行ったりした思い出も。 この頃は国立駅の北側(くにきた・国分寺市)に住んでいました。古

          『蒼海』18号掲載7句

          『蒼海』17号掲載6句

          隣室の空き部屋となり春の雨 桜しべ降るや立川駐屯地 花蕊までひらききつたるチューリップ 目借時水辺にみづのにほひして 六畳に繁茂の果ての豆の花 「学校に空爆」柏餅もらふ 作句時季はちょうど1年前くらい。2022年の2月から5月初めです。 (投句締め切りは2022年5月15日) いや~、あれはたったの1年前のことか~、などと思い出すこと数多。 ロシアのウクライナ侵攻についてはもう1年以上になるのか、と暗澹とした気持ちになります。 それはそれとして、時事を詠むのは難

          『蒼海』17号掲載6句

          『蒼海』16号掲載7句

          市境の一本松や冬の月 数へ日や旧き名刺を裁断す 初声の矮鶏堂々と天満宮 初夢や長嶋有と句会せる 積ん読の本積み直し七日かな 春浅し盲導鈴の鳥の声 ドーナツの穴よりながむ春霞 作句時季は2021年末から2022年の早春。 (投句締め切りが2022年2月15日でした) 身巡りが慌ただしく、記事UPが遅くなってしまいました。 投句の季節と合わせるために『蒼海』の届く頃と時期をずらしているのですが、あわあわしている間に季節が過ぎてしまいました。 ふりかえると、これ

          『蒼海』16号掲載7句

          『蒼海』15号掲載7句

          秋の日やキウイにおじぎさせて捥ぐ 下りてなほ楽しき山よとろろ汁 灯火親しゆつたり座る自由席 かりがねやいまだいらへの無き手紙 ポインセチア遅刻の電話かろやかに 片恋よ十字に縛る古日記 途切れたるレール北端時雨かな 昨年秋に作句したもの。 「国立本店」の10期メンバーになってすぐ、交流のため市内の澤登キウイ園でキウイ狩りをしたり、有志メンバーで高尾山登山に行ったりしていました。 仕事はまだ福祉事業所に勤めていた頃。 7句目は作者としては多摩モノレールを詠んでおり

          『蒼海』15号掲載7句

          この1年を振り返る(2022年)

          今年もあと2か月になりました。毎年この時期にやっている振り返りなので今年もやります。昨年の記事はこちらです。 昨年の記事に「やっと落ち着いた」とか書いてるんですが、実はその2か月後には仕事を辞めてました。 少し前から振り返りますと、 2019年12月別居でK市転入(翌月離婚) 2020年5月 関東の某県某市へ転出 2020年12月 都内K市へ再転入 2021年3月 精神保健福祉士国家試験合格 2021年5月 就労移行支援事業所に転職 2021年12月 家賃の安いK

          この1年を振り返る(2022年)

          『蒼海』14号掲載7句

          あぢさゐの犇めきてその奥昏し 職歴の狭間は沼地バナナ剥く 靴擦れに汗沁みたるや外回り 言ひかけてやめたる喉をソーダ水 すすり泣く面談の子や扇風機 日盛りや刃傷沙汰の規制線 背泳ぎの不意なる無音終戦日           南波志稲 作句は昨年の夏。たったの1年前なのに大昔のことのようです。 当時は街なかの就労移行支援事業所に転職して、転職したばかりの頃に職場の近くで殺人事件があったりして。研修も鬼のようにあってやれることは少ないのにいつも忙しくて(苦笑)、めち

          『蒼海』14号掲載7句

          『蒼海』13号掲載7句

          乗り慣れて乗り換へ慣れて四月尽 新緑や窓辺の席に撮るごはん 撫で牛の鼻つやつやと夏兆す まどろみてまなうら朱き五月かな しばらくは職無き日々を冷奴 玉苗やアンドロイドの指細し 明日も生く心へ強きシャワーかな            南波志稲 作句時季は昨年の春~初夏。 公立図書館の司書から福祉の仕事へと転職が決まり、有休消化で自由な時間がありました。 当時は谷保駅の近くに住んでいて、谷保天満宮へ行ったり、立川へ映画を観に行ったり(シン・エヴァンゲリオン)したの

          『蒼海』13号掲載7句

          【お知らせ】noteを短歌・俳句作品置き場に特化させるため、衣食住関連のトピックスは非公開に、マガジンは削除いたしました。 *これらの記事はいずれどこか別の場所に移植するかもしれません。

          【お知らせ】noteを短歌・俳句作品置き場に特化させるため、衣食住関連のトピックスは非公開に、マガジンは削除いたしました。 *これらの記事はいずれどこか別の場所に移植するかもしれません。

          『蒼海』12号掲載6句

          歩むとき眼は北風を圧しかへす つぎはぎの舗装へ雪の消えにけり 春光の運河へ傾ぐモノレール 蛍光灯等間隔に大試験 うららかや物置へ遣る参考書 海苔一枚浸して真夜の素らーめん            南波志稲 *作句時季と記事UPの季節がなるべく合うように、更新間隔調整中です。 『蒼海』12号掲載の句は昨冬~今年の春先に作ったもの。 歳時記に季語「大試験」はかつての卒業試験のこととありますが、ここでは自分の受けた国家試験。2年かけて学んできたことが試されるのだから

          『蒼海』12号掲載6句

          この1年を振り返る(2021年)

          今年もあと2か月になりました。毎年この時期にやっている振り返りなので今年もやります。昨年の記事はこちらです。 ざっくりまとめると、転居と転職を経てやっと落ち着いたといえます。 2019年12月別居でK市転入(翌月離婚) 2020年5月某県某市へ転出 2020年12月K市へ再転入 1年で3回引越し…そりゃ貯金も減るわ() 諸々の段取りと手際だけは良くなりました 笑 現在の住環境は自分史上最高ですので、しばらくは定住するつもりです。 *** 文芸活動は○、プライベートは

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