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『ワンルームワンダーランド』

『ワンルームワンダーランド』ひとり暮らし100人の生活
落合加依子・佐藤友理 編
小鳥書房 2024年7月刊

昨年の夏に寄稿のご依頼を受けたこの本が、7月17日に発売されました。
私も100人のうちの1人。全部を読み終えて、改めて著者の1人としてお声がけいただいたことを光栄に思います。

見開き2ページが1人分、右ページに部屋にまつわるエッセイ、左ページに写真という構成。ページをめくる度に、初めて人の部屋を訪問するようなときめきがあります。

まるでインテリア雑誌に掲載されるような素敵に整ったお部屋の方もいらっしゃれば、都内単身向け住宅事情の限界のリアルを写したようなお部屋もあり、前者には憧れと羨望を、後者には親近感を抱きます。

当時の部屋が狭すぎて「引き」の写真を撮ろうにも撮れなかったことを思い出します。

職業も様々、部屋への想いも様々。全国各地、国内に留まらず、海外で暮らす方も。100人100様、ほんとうに「ワンダーランド」というタイトルが相応しい。

私がごく個人的に良いな〜と思うのは、やはり本のたくさんあるお部屋。本棚にぎっしりでも、床に積んでいるのでも。

巻頭の落合さんのエッセイには胸がぎゅっとなるところもありました。その同じ頃に偶々、私も谷保の小鳥書房さんの近くの物件に住んでいて、そのご縁に改めて感謝しております。

私自身は昨年の夏の執筆時から、訳あってすでに3回の転居を経験しました。でも基本的なところで考えていることは今もあまり変わっていない気がします。
泣く泣く手放した本もあったけれど、また少しずつ紙の本が増えてきていて嬉しい今日この頃。

写真はオールカラー、難しいこと抜きで楽しめる素敵な本ですので、ぜひお手に取って読んでいただきたいです。

*遠方の方には小鳥書房さんのオンラインショップ等でお買い求めいただけます。