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この年齢(とし)で管理職。小さなことから始めた男のストーリー

私のクライアントさんで、60歳を超えて「配送のおじさん」から6名からなるチームの管理職を任された男性がおります。

もちろん配送の仕事をしているときは、自分自身の決められた仕事をこなしていれば特段問題はありませんでした。

しかし、管理職ともなれば、チームが抱えている課題と向き合い、部下の仕事の進捗状況も把握していないといけない。・・・

そんなことできるのか?

というより、彼自身管理職就任当初は、漠然と「今後はチーム全体のことは考えていかなければならない」と感じていたものの、あまり先行きに対して深刻にはとらえていなかったようです。

実際、管理職生活をスタートしてみると・・・・

・部下へ明確な指示が出せない。 ⇒ 自分で仕事を抱え込む。 
⇒ いくつも仕事を抱え込むことによって、期日が迫っている案件を忘れてしまう。⇒ 彼しか知らない案件を、突然顧客や取引先から部下たちが対応を迫られる局面がたびたび発生する。
⇒ 部下からチームの運営方法に不満がでる。

といった負のスパイラルにハマってしまいました。
その他にも、いくつか負のスパイラルがたびたび起きてきました。

実践を通した対話をスタート

そんな状況のなか、彼が管理職として2年を経過したとき、私との「管理職コーチング」をスタートし、まずは問題解決のための「気づき」を感じとってもらえるよう日々短い時間をとって対話をしていくことにしました。

まず、彼の管理職としての「在り方」を対話によって深掘りしてみました。
当初は、自分の軸というものがなく、常に他人の評価・基準によって、仕事の優先順位を決定しておりました。
また、自分の決めた方針にどこか自信がなく、上司や同僚からフィードバックを受けること自体が、自分を批判されているように感じていたため、素直にフィードバックを受けることができませんでした。

そこで、まず自分のことや自分の行い、また自分が決めた方針など、自分主体となって行ってきたことを自分自身で認めていく。
いわば『自己承認』をしていくことから始めてみました。

また、自分の「強み」と「弱み」を明確に認識して、「強み」を活かす行動、「弱み」からくる信念を「強み」に変えるワークを日々実践していきました。

まさに小さな習慣をコツコツと実践していったのです。

 私たちは生活は、常に生活習慣の枠内で育まれた信念により、行動を起こしていることがほとんどです。
例えばなにか新しいことを起こそうとするとき、かなりの決断と大きな変化をしなければならないと思い込んでしまいます。

 しかし、大きな変化のうねりは、日々の小さな習慣の変化の積み重ねで起きてきます。

 小さな習慣の変化の積み重ね。
なかなか、目に見えるような変化ではないかもしれませんが、3ヶ月後・半年後のスパンでみれば、着実に変化している。
もちろん、目にみえてわかりづらい部分、もどかしい気もしますが。

当の彼は、行動計画を立てるときの基準作りに、もちろん周りの人の意見もきちんと拝聴しますが、最後は、「自らへ問いかけ」をして、決めることにしました。

コーチングセッションスタートから半年を経過した頃には、「管理職としての在り方」を確立させ、彼のチームは徐々にまとまりをみせてきました。
また、取引先からの信用度も増し、管理職として今やいなくてはならない存在となっております。また、自らの問いかけもやむことなく、実践しております。

個々の管理職としての課題解決にご関心のある方は、
下のwebページから有益な情報を提供いたします。


 

 

 

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