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【Data×Design】"データ×デザイン"で少し未来をつくる 〜データサイエンスとデザイン思考の融合

DX/AI時代のビジネス、社会課題解決において重要な要素であるデータとデザイン。各々の重要性はわかっていても、両方を融合させて掛算"×"で価値を生み出す事は難しい。しかし、それこそが"少し未来(Sukoshi Future)"をつくる成功要因となるだろう。
今回は"データ×デザイン"の考え方を整理する。

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●データとデザインの融合

"データ×デザイン"、即ちデータとデザインの掛算"×"での融合とは何だろうか?

「デザイン思考にデータサイエンスを使うか?データサイエンスにデザイン思考を使うか?」

デザイン思考にデータ分析は使えるし、そういった試みもいくつか見られる。特にデザイン思考の"共感"の部分には、データを使って顧客を可視化、観察する事によりインサイトを得る事ができる。また、よりファクトに基づく検討ができるだろう。
データサイエンスもPoCからデータ活用の時代となり、ビジネス課題を解決するためにはデザイン思考が有効である。VUCA時代に価値を生み出すには、ただ分析しているだけではダメであり、UXを生み出すためにもデザイン思考の要素は充分に使われる。

もちろんこのような試みも効果的ではある。しかしそれはデザイン思考をデータサイエンスで解決、データサイエンスをデザイン思考で解決しようとしている範囲に留まる。
ここでの目的はDX/AI時代に"新しい価値を生み出すこと"とする。そう考えると、どちらかに乗る"+"ではなく、融合による掛け合わせ"×"が重要となる。そのために必要なのは、データ活用サイクルと課題解決グランドデザインである。

●Data : データ活用サイクル

データとしては、DX/AI時代に価値を生み出すにはデータ活用サイクルが必要となる。データの収集→蓄積→分析→活用、そして活用結果をまた収集とサイクルを回し、データを集めながら、活用の質を上げる事ができる。
これは、近年のバズワードであるAI、IoT、クラウド等の技術によって支えられている。そしてデータサイエンスによって価値を生み出す。まさに21世紀の石油と言われるデータを活用するための技術であったのだ。
このサイクルをビジネス、課題解決に埋め込むことが、21世紀に大きな成果を出すために必要なのである。

●Design : 課題解決グランドデザイン

デザインとしては、ユーザ体験とデータ活用サイクルが回るような課題解決の全体像を設計することが必要となる。世界観を描き、関連する要素を繋ぎ、ユーザ体験を生み出す、実装までの全体像を設計する。この中には、見た目のデザイン・意匠も包括されるし、データ活用サイクルも繋ぐ必要がある。
そのプロセスとしては、デザイン思考が有効である。その中で、アイデアに上記の要素を含むようにすることが重要である。

●Data×Designで少し未来をつくる 〜3つ目のD

データ×デザイン(Data × Design)の話をしてきたが、少し未来をつくるには、実はもう一つDが必要となる。
それは、安宅和人さんのシン・ニホンで語られている未来の方程式から発想をいただいた。

安宅さんのいう未来の方程式は「未来=夢×技術×デザイン」である。

少し未来の方程式では、技術はデータ(及びそれを取り巻く技術)とし、デザインは広義のデザインとしている。そして3つ目のDはDreamである。夢を描き、データ×デザインで具現化することで、今よりより良い少し未来が生まれるのである。

 「少し未来=データ×デザイン×夢」
 Sukoshi Future = Data × Design × Dream

また、これは人間中心に偏向する危険性のあるデザイン思考に対し、落合陽一さんのいう「デジタル中心の人間社会」のようにデータを中心に置き、この二つを中庸とする世界を描きたい意志(マインドセット)の追加でもある。

今回はプロトタイプ的な記事であるが、もう少し煮詰めて整理を続けて、また記事にしていきたい。


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