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暮らしに根づいた植物療法。 ~マジョレーヌレポート vol.3〜

毎年11月の上旬にパリで行われている、ビオ&エコロジーをテーマとした展示会「マジョレーヌ(Marjolaine)」のレポート第3弾です。

さてさて、やっとのことでたどりついたのが、こちらのアロマコーナー。

どこまでも続く、精油とハーブウォーターのブースたち。

今まで散々寄り道して、なかなかここまで足を運ばなかった自分を呪いたくなるほど(笑)、テンションが高まります!

毎回感じるのは、精油ももちろんなのですが、ハーブウォーターの種類がとても豊富であること。

様々な生産者の方たちが、各々のこだわりをしっかりと説明し、買う側も質問をたくさん投げかけたり、あらゆる種類のハーブウォーターを試したりしながら、時間をかけてじっくりと選んでいるのが印象的でした。

レポート2でも書かせていただきましたが、特別に意識が高い人や健康志向な人だけではなくても、自分や家族の心身に良いものを探し、きちんと納得した上で必要な分だけを買うということを、多くの方がごくごく当たり前にされているんだなぁというのを実感します。

こんな風に、銅製の蒸留器もドーンと目立つように置いてあったりします。ハーブウォーターについてのシンポジウムや、生産者の方々の講演会が紹介されていたりして、何日でもここに通いつめたい気持ちでいっぱいに!

とにかく、どこのブースもそれぞれのこだわりや安全性をうたった精油やハーブウォーター、植物油、アロマグッズなどが所狭しと並んでいて、本当に飽きることがありません。

そんな中、とても嬉しかったのが、こちらのオディール・ルオーさんとの出会い。

数あるハーブウォーターの中でも「この香り大好き!」と感じたお店「Lavandes et compagnie」で、植物についての色々なお話をしてくださったのですが、私が日本人だとわかるとひときわ嬉しそうに「私は以前、毎年日本に行っていたのよ」と。

ルオーさんは15年以上、毎年8月5日に広島の平和記念公園で原爆供養塔の清掃をされ、8月6日の平和記念式典に参加されていたそう。

さらに、2011年の夏~2013年の間には、岩手県に毎回1ヶ月以上、合計4回も足を運び、被災地の瓦礫の撤去や炊き出しのお手伝いなどを、体育館に泊まりながらしてくださったそう。

何度も握手をしてくださり、「いつでも連絡ちょうだいね。また来るのよ。」とおっしゃってくださったルオーさん。

国境も年齢も超越して、深い思いやりの気持ちを注いでくださるのが本当に嬉しかったです。

たくさんの中から私が選んだのは、ラベンダー・アングスティフォリアのハーブウォーターと乳液。

ルオーさんのお人柄にも似た、優しくも凛とした強さも感じさせてくれる香りがとても気に入りました。

ご本人がカタカナでお名前を書いてくださった、大切な紙と共に。

パリのビオ市「マジョレーヌ(Marjolaine)」。

心身を健康にし、かつ地球にも優しい様々なものを見て歩くだけでも本当に楽しく、心が沸き立ちます。

けれどもそれと同時に、生産者の方々のこだわりや、それを手に取り持ち帰る人々の真剣な姿勢、自分も他人も大切に思う深い思いやりの心にも触れることができ、「真の健やかさを得るために必要なものとは?」と考えさせられる、とても素晴らしいきっかけもいただいています。

2014年からほぼ毎年訪れてきましたが、コロナの影響でここ2年は行くことができていません。。
でも、来年こそはぜひ訪れて、顔見知りの生産者さんたちと再会しつつ、以前よりもほんの少し成長した自分を感じることができたら嬉しいなと思います!

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