【My roots】①書きかけの手紙。
暑い夏が来ると親父とスイカを思い出す。
まだ小さいころ、暑い夏の休日になると決まって僕が自転車の籠の前に乗せられて、後ろには姉が乗って、3人で真っ黒に日焼けするまで泳ぎ遊んでくれた。プールから帰ると、必ずといっていいほどスイカを頬張る。
僕がスイカがあんまり好きではない。が。親父はスイカが大好物で。スイカは食べるにつれて、だんだん甘みが無くなっていくのが嫌いっていったら、「スイカは、いいぞー。人生が詰まってる。甘いばっかりじゃなくて、甘みが落ちたところも塩かけたら別の味が