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【自閉症奮闘日記】② 僕は自閉症。

まず、簡単に僕の特徴です。

①本当の所での人の気持ちやニュアンスを感じ取れない。②物事の覚え、優先順位が極端に出来ない。③書類や数字の検算等の簡単な処理で多数のミスを連発する。④人が言ったことをその言葉通り受け取る。⑤相手の言ったことに疑問を持ったら、その人が話しているのに疑問がぐるんぐるんする。⑥一を聞いて十を理解するどころか、とんでもない理解をしてしまって周りを心配させる。

次に僕の経歴です。

大阪府大阪市出身。2006年某大手広告会社に営業職で入社し、7期連続売上達成、MVP等を獲得。2010年に入社した教育系の人材開発会社では中途新人賞受賞。なんだか自慢みたいですが、得意なことがたまたま評価していただけました。発達障害の特徴の一つ、ハマると突き抜けます。そして、人材開発コンサルティングの腕をさらに磨こうと9年後に、中小企業支援を主に扱う法人にマネジャーとして入社しました。

ただ、人の気持ちやニュアンスが感じ取れない人間がマネジャーになったら、組織はどうなるでしょう。また、部下も絶対しないようなミスを連発するマネジャーを周りは評価するでしょうか。しませんよね。

半年後降格し、給与は半分になりました。僕の当時の優秀な部下が2名退社しました。年間の損失は一千万円を超えたと思います。部下を育成するどころか、組織崩壊です。社長の落胆は計り知れなかったです。

もちろん、決して手を抜いていたわけではないです。

降格して半年後、一向に改善が出来ない僕は、努力が足りないんだ、どうしてできないんだ、なんて自分はダメな人間なんだ、こんなに周りに迷惑をかけているのに、どうして何もできようとしないんだ。と常に自分を痛めつけていました。

精神科にも通うようになり、抗うつ剤を服用し始めました。その精神科は大人の発達障害も扱っていたので、抗うつ剤をもらうのと一緒に2回程検査をしました。ADHD、アスペルガー、ASD(自閉症スペクトラム)。結果はシロ。僕は「思考にちょっと特徴がある人」という診断でした。

そうはいっても一向に改善が見られません。こんな人間がいると会社がダメになる。メンバーがダメになる。ああ、何で働いてしまったんだろう。
働いてごめんなさい。

せめて、人に迷惑をかけないことだけは。でも、何故か周りとコミュニケーションがうまくいかない。相手の言ってる事を大体履き違える。
そんな日々が半年たった時の願いは、売上を上げるとか、お客様に貢献するとかじゃなくて、
とにかく一日一日を気持ちよく過ごせるようになりたい。当たり障りなくてよいから。でした。

ある日、精神科の先生に、ぶつけてみました。

とにかく毎日が。生きていく事が大変です、と。

じっと耳を傾けて、僕の話を図のようなものにまとめて、そして語ったのが「これは自閉症だね」と穏やかにそういったのです。

まだまだ認知が乏しい障碍者の世界。