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【自閉症奮闘日記】③ どうして、もっと、早く。

自閉症ですね。という言葉が耳の奥で響いた時、一瞬、意味が分かりませんでした。

「自閉症、ですか?」
「自閉症、ですね。」

あー、、、えっと、、、

先生は分かりやすく、丁寧に、慎重に説明してくれたんだと思います。でも、最初の一言で後はなんだか吹っ飛んでしまいました。ちょっと衝撃的なことが有ると記憶が吹っ飛ぶのも自閉症の特徴なんでしょうか。

「先天的な脳機能障害なんです。つまり…」

つまり以降は…ぼんやり。障害の病気の説明は、こちらの記事がとても分かりやすいので、お任せします。確かに学校生活では凄く苦労を感じたことはなかったのかも知れない…。あれはルーティンが多かったからなんでしょうか。

他にもイエスの鐘が鳴りまくり。

>仕事であれば、マニュアルや指示の通りに作業をするよう言われていても、自分が気になってしまうと作業を先に進めることができなかったりします。→はい、その通り。

>中には指示されていないことも気になってしまい、違う方向に作業してしまう場合もあります。→はい、その通り。

>このため作業の効率が落ちたり作業が完了できなくなることもあり、職場での評価が下がってしまうことも残念ながら少なくありません。→はい、その通り。評価のアップダウン激しい…

>人のこと、分かりません。→申し訳ありません。分かりません。

でも、待って。知らずに相手を傷つけたり、馬鹿な反応をして相手を困らせたりずっとしていたってことだとしたら、それは知らなかったとはいえ、なんて罪なんだろう。

そんなことを考えると、急にむせ返るほど気持ち悪くなった。

もっと早く知ることが出来たら、何か違ったのかな。仕事でも同僚に嫌な思いをさせたり、お客様を迷わせたりしなかったのかな。

どうして、もっと、早く。分からなかったのかな

まだまだ認知が乏しい障碍者の世界。