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自分は「自分の人生」というバスの運転手である。じゃあ、子供の頃はどうなの?

ニュージーランドで総合診療医、ライフコーチなどをしています。

コーチングの世界で(また他のマインドセットのコースなどで)、よく

自分は「自分の人生」というバスの運転手である

というフレーズを使います。

この例え、どんな意味が含まれていると思いますか?

色々な意味が考えられるのですが、その中から3つを挙げてみると

  1. 自分の人生(バス)がどの様にどこへ向かうかを決めるのは、全て運転手である自分の責任である。

つまり、今の人生が上手くいっていなければ、それは自分の責任であり、それを変えられるのは自分しかいない。

2.自分の人生(バス)が目指すものが、自分(運転者)に分かっていないと、どこにも行きつかない。

自分がこの先何を目指しているか分かっていなければ、いつまで経っても同じ所にいるか、あてもなく意味のないドライブをするかもしれない。

3.自分の人生(バス)に、色々な人が乗り降りし、関与している。(しかし、運転者はいつも自分である。)

いらない乗客は、あなたが降ろす事ができるし、乗客がバスを運転する事はない。


ここまでは(そんなものかなあ)と思って頂けたでしょうか。

(皆さんの中には、「私は自分の人生を自分で運転していっているなんて思わないし、それで問題ないから変える気もない」という方もいらっしゃるかもしれません。
「何が正解」とか、「何が間違っている」ということではないので、
ご自分の人生に役に立つ様な考え方を、それぞれの人が採用していけば良いと思います。
「自分の人生は自分が作り出している、つまり自分には変える力があるし、自分は自分の人生に責任がある」という考え方は、多くの成功している人に共通している考え方ではあります。

では、子供の頃ってどうなんでしょうね。

(これは、単に考え方の問題なので、私の意見です。)

私は、
「自分のバスを運転するのは一生自分だけれど
若くて、まだスキルや能力が発達していない時は
周りの大人が隣で運転を手伝っている」

のだと考えています。

そして、周りの大人は、子供の能力やスキルが発達してきたら
子供に運転を任せる様になる。
ちょうど、補助輪なしの自転車に乗る練習を手伝う時みたいな感じです。
(そんなに一度に、子供が独り立ちする訳ではないですが。)

だからこそ、周りの大人がどの様に子供をサポートして、子供の能力を伸ばしていくかが、とても大切になります。
最終的には、子供が「自分の人生のバスは自分が運転するんだ」という事を
理解して、実践していって欲しい訳です。

私が勧めているcollaborative & proactive solutions (CPS)の様な方法は
それを学ぶのにとても効果的であると思います。

こちらにCPSの概要をまとめたので、宜しければ一読ください。


こちらはCPSを始めた人の一人であるDr. Greeneのウェブサイトです。
英語ですが、ご興味があるからはどうぞ。


「じゃあ、毒親に酷い目にあった私のバスはどうなのよ‼️」
「私のバスはこんなのになっちゃったんだけど!」

「親の言うままに運転していたら、こんな状態なんですけど…」

そう仰るあなた。
非常に大変な時間を過ごされたのだと思います。

朗報は、「今、大人になったあなたは
親をあなたのバスから下ろす事が可能です。
そして、あなたの人生をあなたが変えていくことが、可能です。」


傷だらけになったあなたやバスを治すのには、時間がかかるかもしれません。被害者として怒りや憤りを感じることもあると思います。
それも大丈夫です。

ただその先、あなたやあなたのバスを治すことができるのは、あなただけです。

誰かの助けを借りてもいい。
ただ、あなたが前に進む気を持たないと、前には進めません。
前に進むには、少し休憩が必要かもしれない。
それも大丈夫です。

そして、あなたが親になった時
どうやって、子供が子供自身のバスを運転していくのをサポートすればいいのか
ちょっと立ち止まって考えてみてください。

(自分の親みたいにはしないぞ)と経験から学んで、色々と試していたら
それは素晴らしいことです。

(なんか上手くいっていない。)  そんなことに気がついていたら、
それも凄いことなんです。
気がつかないと変えられないので。
変えるためにサポートを得るのは、勇気がいることです。
でも、もしも上手くいっていないことに気づいていたら、
次のステップに進んでみてください。

応援しています。

私は子育てを通して、親も子も育つ事。
そして世代にわたる、上手くいかない子育てのサイクルを変えていく事を
目指しています。

長文を読んでいただきありがとうございました。😊






「親も育つ子育て」を広めるために、私の持っている知識、経験、資料をできるだけ無料で皆さんに届けたいと思っています。金銭的サポートが可能な方で、私の活動を応援していただける方は、サポートをしていただけると嬉しいです。