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言葉が通じるって魔法みたいだ

- 2018/02/09 -

毎朝工事現場のムッシューへ挨拶するのが楽しい日課になりつつある。


さて、今日は語学学校でのエピソード。

私がいたクラスは7割くらいが10代の学生さんで、なんだか新鮮。
バタバタ家を出てきたような様子で、濡れた髪の毛に手のひらサイズの小さなリンゴをかじりながら登校してくる子とか普通にいる。(海外ドラマみたい)

あと、女の子はみんな年齢の割になんか色っぽい。
生まれた国が違うだけで、こんなにも造形が違うんだなぁとしみじみ。
(私の年齢を言ったら、10歳も上だということを信じてもらえなかった)


私も他のクラスメイトも、フランス語での会話がまだスムーズにはできないので、休み時間にお喋りしたり、放課後に一緒に出掛けたりするほどのコミュニケーションは全然ないけれど、授業中に先生がグループで問題を解くよう指示したりするので話しやすい子はできた。

人懐っこくてきれいな顔立ちのコロンビア人の女の子が、私のペンケースを不思議そうに見ていたので、持っている文房具を貸してあげた。


彼女はボールペンのインクを消せる”砂消し”にびっくりしては、背表紙のないノートのようなルーズリーフバインダーに感動し、フリクション(摩擦熱で消せるインクのボールペン)で文字を書いたり消したりしながら、終始目をキラキラさせていた。

その姿があまりに無邪気でかわいくて、折り畳み式の小さな鋏を見せてあげたら、隣に座る同郷の男の子と一緒に日本という国を称賛していた。


私は今までコロンビアという国に興味を持ったことはなかったし、彼らの公用語がスペイン語だということすらもフランスにきて初めて知ったけど、彼らも日本人がどんなものを使っていてどんな言葉を話すかなんて、考えたことなかっただろうなと思うと、ここで出会えたことに不思議と縁を感じる。

彼女はそれから時々フランス語で話しかけてくれるようになった。
ネイティブじゃない彼女のフランス語を聞き取るのは結構難しいし、私も私でなかなか自分の言葉で意思表示はできなかったけど、フランス語を使ってコロンビア人の子とコミュニケーションをとっている自分が嬉しかった。


言葉が通じるってすごい。魔法みたいだ。
同じ日本人でも、全然分かり合えない人や言葉が通じない人はいるのに、お互いが相手に興味を持って理解し合いたいと思えば、それなりに通じ合えるんだなと思った。

旅行で来た7年前も3年前も、看板の文字や話しかけられる言葉は何も分からなかった。

でも今は、なんとなく理解できている時がある。それを毎日実感する。
同じフランスにいても、あの時とは見えてる世界が全然違う気がする。

うまく喋れないから、日本にいた時もフランスへ来てからもいまいち自信が持てなかったけど…
この2年間、仕事しながらレッスンに通って結構がんばっていたんだなぁとしみじみ感じた。根気強く付き合ってくれていた先生にも感謝。


学校帰りに、いつもの街散歩。

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色合いと造りがかわいいホテル。

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日本でも有名なパン屋さんPaulで、念願のカヌレを購入。
対面販売はやっぱりドキドキするけど、ちゃんと買えた時はすごく嬉しい。
表面のお砂糖がきらきらしてきれい。


今回は写真少なめでした。
次回は学校主催のアクティビティで訪れた、
中世の美しい街並みを残したユゼス(Uzès)とアヴィニョン(Avignon) へ行くお話。
載せられるだけたくさん写真も載せようと思います。




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