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宿題とか寂しさとか絵のこととか全部全部投げ出して、退屈な街を飛び出した。気が付いたら辺り…
「何が怖いの?」 夜の路地裏。兎のマスクを被った男が僕に尋ねた。 「正義」 僕は段ボールを…
悪が吐く息は毒だ。悪は息を吸うように悪意を吐く。悪意は周囲にいる人間の体内に入り込み、感…
夜の雨は重い。傘に雨粒が落ちる度、夜雨の重量に負けないよう、柄を握る手に力がこもる。今に…
朝が怖くて隈が出来た。自信がなくて背筋が曲がった。人の視線から逃れようとして兎のマスクを…
夜雨が降った。じめじめした路地裏に降り続ける。黒色の傘を差して、夜を歩く。ダークで静かで…
悪意は悪意でしか返せない。悪意を受け流し、好意を向けることを正義とする奴がいるが、俺には到底無理だ。むしろ、そんな奴等に虫酸が走る。悪意には悪意だ。それで満足している。今日も夜の路地裏で、悪意に塗れた怪物共に金属バットを振り下ろす。赤黒い液体が飛び散る。悪意は悪意でしか返せない。
夜の路地裏。段ボールを頭に被って、壊れた室外機の隣に体育座り。この街の住人は、僕達のよう…
夜。路地裏。入り乱れた配管。汚れた室外機。錆びた壁。私の心を支配する闇。誰も来ない。誰も…
真っ暗な路地裏を歩く。気持ちのいい夜風が希死念慮を更に増幅させる。学校のこととか、将来の…
「深夜に自動販売機でコーラを買うと、能面が出て来る」 そんな都市伝説が夜の街で流行った。…
夜。夜。夜。夜! 走っても走っても、どこまでも追いかけて来る。抜け出せない。体力が切れる…